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【SAAS FEE30+5】MILLETの定番登山用ザックを買いましたので早速レビュー

MILLETが出しているド定番の登山用ザック、SAAS FEE(サース・フェー)30+5を買いました。日帰り・小屋泊サイズのザックとして、初心者からベテランまで愛されているザックです。

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何度か山でも使ってみましたので、今回はザックの機能面等をレビューしたいと思います。『ファーストクラスの背負い心地』とMILLETが自称するだけあって、素晴らしい製品です。

購入経緯

もともと登山用のザックには、ホグロフスのKRIOS28を使っていました。登山を始めた当初、あまり知識もなく見た目や価格で選んだのですが、だんだんと自分の使い方にはあっていないかなと思い始めました。

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というのもこのザックはかなり軽量化を意識したザックで、実際にザック自体の重量は軽いのですが、それと引き換えにある程度快適性というものが削られています。

ショルダーベルトやウエストベルトなどはかなり薄く、クッション性は乏しいものでした。

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もちろんこれは製品が悪いわけではなく、こういった軽さ重視のザックは、快適性を犠牲にしてでもそれを体力でカバーすることができるような、ある程度中級者以上に向けて作られていることが多いものです。つまり私にはまだ早かったってことですね。

 

こうして次のザック選びが始まり、片っ端からいろいろなザックを背負ってみて見えてきたのがミレーのSAAS FEEでした。

後述しますがこのザックはKRIOSとは真逆で、快適性をかなり重視したモデルです。

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買ってしまおうかな~と悩んでいるところにamazonブラックフライデーが開催しており、定価(21,450円)の半額ほどになっていましたので飛びついて購入に至りました。11,825円で購入。かなりお得な買い物でした。

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レビュー

それから何度か山や旅行で使ってみましたので、感想をまとめてみます。

外見

危険な遊びのお供ですから機能性が第一ですが、同時に趣味の道具でもあるので見た目も大事です。見た目が気に入らない道具はあまり使う気になれません。

今回は黄色…じゃなかった、ゴールドクミンという色をチョイスしました。クミンてあのスパイスのクミン?

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シンプルな黄色よりはちょっとくすんだ、日本語で言うところの辛子色に近いような色で買うなら絶対にこのカラーと決めていたものでした。ちょっと汚れが目立つ気がしないでもないですが、味と捉えて付き合っていきましょう。

シルエットはかなり薄く縦長です。

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KRIOS28は割と横に広く、厚みもあるザックだったのでかなり印象が変わりました、シュッとしています。薄く、体に重心が近いほうが重さは感じづらいですので、こういう設計が今の流行りのようですね。ただし、当然荷室も細長くなりますので、使いやすさとはトレードオフです。

そしてこのザックの特徴は圧倒的な背負心地ですが、それを支える背面のパッドや、自立するほど厚いウエストベルト等、背負い面は見た目からかなりしっかりしている印象です。どこまでもズンガズンガと歩いていけそうな気持ちになります。気持ちだけは。

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収納や機能など

では順番に細部も見ていきたいと思います。

雨蓋にはベルトループが付いていますので、細引きなどを通してバンジーコードとして使う事が可能です。

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収納が多いのもこのザックの特徴で、雨蓋にも2つポケットがあります。

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下のポケットにはレインカバーが収納されていますが、容量的にはまだまだ余裕で、レインカバーぐらいの大きさであればもう2つぐらい入りそうです。上のポケットはあまり余裕がなく、軽めの財布やスマホが収納できるぐらいの容量。

またこの雨蓋の特徴として上方向に拡張(!)させることができます。

雨蓋の付け根部分はこのようにスライドして伸ばすことができるストラップになっています。

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この部分を引き伸ばして・・・。

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例えばこのようにヘルメットぐらいの大きさのものでしたら、ポンとおいたものをまるごと覆いかぶさる事ができます。

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これがまさに商品名の30(リットル)+5(リットル)の+5に当たる部分なんですね。防寒着を脱いだときなどに便利に使えそうです。

ちなみに各ジップの引き手ですが、手袋をしていても引掛けやすいように工夫がされています。雪山でも使いやすいですね。指を突っ込んで開けられるので楽ちんです。

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続いて正面ですがこちらもコードを通すことができるループ付きです。

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また両サイドにポールホルダーがついているので、トレッキングポールやピッケルなどを固定することが可能になっています。

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ホルダーはゴム製で長さも調整できるので、ある程度太物でも大丈夫です。

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このザックは2気室になっていて、上は雨蓋を開けてアクセスしますが、下の部分は外側からチャックを開けて中身を出すことができます。

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エマージェンシーキットやレインウェア等、すぐに取り出したいものを入れて置けるのが便利です。泊まりを伴う行程の際には洗濯物など汚れ物を隔離しておくのにもいいかもしれませんね。

サイドですが、背負って左手側のサイドにはジッパー収納があります。

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正直ここの使い方はいまいちわかりません。背負っていると相当体が柔らかくないと開けられない位置ですので、地図などをさっと取り出すということも難しく…使いこなせていません。この収納があるため、サイドポケットはかなり短く作られていて、飲み物等を入れるのは難しいです。

反対のサイドは深めのポケットです。普段はサーマレストもどきを挿しています。

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イージーアクセスと言って、ポケットの下側(ウエストベルトの付け根)にも穴が空いているのですが、ちょうどコンプレッションベルトと被っているのでこちらもうまく活用できていません。コンプレッションベルトと締めていなければペットボトルぐらいの大きさであれば下からシュッと入れる事ができます。

背負い心地の要、背面パネルとベルト

続いてはザックでもっとも重要な背負い心地、これに大きな影響をする背面部分です。背面は殆どの部分がメッシュになっているのがわかるでしょうか。MILLETのロゴが透けている部分が荷室の部分で、その部分に直接背中が当たらないようにメッシュ素材になっています。

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背中は人間のラジエーターと呼ばれるほど発汗量が多く、ここをうまく冷やすことができないと熱中症などのリスクが高まります。メッシュにすることで風通りを良くし、冷却効果を高めています。

写真だと分かりづらいですが、5cmぐらい浮いている構造です。

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そしてこのかなり厚いショルダーベルト、クッション性が高く体への負担が少ない作りになっています。

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エストベルトもこの通り。上のホグロフスKRIOSと比較してみると、両者の考え方の違いがよくわかります。

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パッドがしっかり入っているので、ベルトを締めると自立します。「ザックは腰で背負う」とよく言われますが、このザックはまさにそれを体現したようなザックですね。肩にはあまり荷重をかけず、腰で支える設計です。

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ちなみにこのウエストベルト、収納も結構充実していて両サイドにポケットがあります。右手側のポケットはスマホサイズ。ただ実際に背負っているときは体の形に合わせて湾曲していますので、スマホのような硬いものは難しいかもしれません。

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ゼリー飲料などの補給食を入れておくというのが想定される使い方です。

左手側のポケットには拡張機能までついています。ベルクロをベリっと外すと…。

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このようにかなり大きい収納ポケットが現れます。テレビのリモコンが2,3個はいる大きさです。山でもテレビが見れますね。

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あるいは少年野球の審判を頼まれたときに予備のボールを入れておいてもいいかもしれません。

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そして肝心の背負心地ですが、個人的にはかなりフィットしていて快適です。重心位置が比較的高く、体に近いので荷物に振り回されるような感覚がありません。またパッド類が分厚いため、以前のように山行後半に腰がベルトで痛くなるようなこともありません。

「ファーストクラスの背負い心地」という二つ名は伊達じゃないですね。

 

総括

定番とされているだけあって、全ての項目において優秀な優等生という感じのザックでした。収納も多く、背負い心地も抜群。文句の付け所がないですね。

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唯一気になる点といえば重量かもしれませんが、これがネックになるようなハイレベルの登山を私は今の所やっていませんので特に気になりません。また体力や技術がついてきたら、考え方が変わってくるかもしれません。

私のような初級者には間違いがない、特におすすめの選択肢だと思いました。これから一緒にいろんな山に登っていこうと思います。

 

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