【一般車両通行止め】紅葉の林道山田入線を歩く(ちょっとだけ)
燃えるような山が我々を出迎えてくれます。ここは長野県高山村の林道です。
紅葉のベストシーズン、今回は長野/群馬県境をさまようツーリングから、屈指の絶景を誇る林道山田入線の様子を少しだけお届けしたいと思います。(なぜなら歩く体力が少しだけしかなかったから)
2020年10月24日、関東地方は前日の雨のおかげで抜けるような青空でした。気温は出発地の埼玉で最高20度、目的地の高山村付近の最高気温は13度ほどで、バイクに乗るのであれば完全に冬装備が必要になる気温です。
同僚といつものコンビニで集合して、関越自動車道を北上、赤城山を超えて長野県高山村を目指します。
雲ひとつない青空に気分が上がりますが、指が動かなくなるほど寒いです。
ちなみに写真に写っている同僚のY君は、自宅の駐輪場にスマホを置き忘れたことに気づき、完全にテンションが下がっています。
「なかったよ」
更にY君のテンションは降下。彼は半年前にもスマホを紛失したので、今はスマホ2台分とバイクに加えて車のローンまで抱える多重債務者です。強く生きてほしい。
赤城山を駆け下り、完成したばかりの八ッ場ダム見学などをしつつ、標高を稼いで行きます。
八ッ場ダムはY君と協議の結果、めでたく※タマスポに認定されました。
※タマがヒュンヒュンするスポットの意
だいぶ価格設定が厳ついことで有名な有料道路、万座ハイウェイを抜けて万座温泉へ。ここからは万座道路を通って長野県側に向かいます。
このあたりの道はいちいち絶景過ぎてなかなか進めません。気になったらとりあえず砂利道でも突っ込めるのがオフ車の良いところです。
Y君の「ヒョェッ…」という肩幅からも分かる通りこちらも玉スポ認定。セドナのような大自然に圧倒されます。セドナに行ったことはありません。
ここからもう少し進むと毛無峠です。
なんとか雲に覆われる前に毛無峠には到達しましたが、暴風であまりの寒さに耐えられず撤退。
風裏になる群馬県側に逃げ帰ってきました。その道中で発見したのが林道山田入線。
高山村が管理する林道です。落石や路面の崩落が多く、現在は通年で一般車両通行止めとなっています。インターネットで調べてみると2000年代前半には車で通ったというような記述もあり、以前は四輪車でも通れるそれなりに整備された林道だったようです。
車両通行止めなのでバイクは入り口に置いておき、歩いてちょっと探索。
このあたりは標高が2000m近いのですでに紅葉は終わってしまっているようでしたが、向こうに見えるおそらく横手山方面かと思いますが、麓からキレイな紅葉が広がっています。
なんて遠くばかり見ていてはいけません。早速路面は荒れ放題。大雨のときに路盤が流出してしまったようです。
ガードレールの支柱もかなり露出しています。もともと地表面に出ていたのは半分以下だったと思われます。
その先にはかなり大胆な切通し、大岩をかち割って道を切り開いたようです。
見下ろす黄金の絨毯に気分が上がります。
はるか眼下にもひしゃげたガードレールが見え、一応まだ道としての体裁を残した林道が続いている様子が見えます。
歩き通した方のブログなどを読むと、路肩が崩壊したりしているものの、徒歩なら踏破できる程度にはまだ道が残っているようです。
今立っているこの道路もいつ崩落してもおかしくない程度には路肩がえぐれています。
道路を取り巻く岩はポロポロとした質感で落石が多いです。あんまり壁際を歩かないほうが良いかもしれません。
あんまり進んで登り返す体力もないので、1kmほどで退散。
海外のような壮大な景色、消えゆく運命にあるであろう林道、自然の力を感じるお散歩でした。今度はしっかり準備をして全長8kmを歩き通してみたい。
滑り込みで紅葉も見ることもできて大満足な林道探索でした。
P.S.良かったね。
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