【南房総】ホテル&リゾーツ南房総:フォレストスイート宿泊記 磯遊びに最適な岬のホテル!
千葉県は房総半島の中でもかなり南方に位置するここは、南房総市大房(たいぶさ)岬です。
浦賀水道に突き出した2kmほど突き出したこの小さな岬は国定の自然公園に指定されています。
美しい海と森があり、多数の海水浴場やハイキングコースが設置され、漁港も多いことから周辺は南房総市の中心的観光地となっています。
今回はそんな自然公園に隣接するリゾートホテル、『ホテル&リゾーツ南房総』の宿泊記です。お子さんを連れた山遊び・磯遊びの拠点等に使うホテルとしておすすめです。
アクセス
地図で見る限りかなりの僻地にありそうなこの大房岬ですが、車でのアクセスは意外に良好です。岬の近くに館山自動車道の富浦ICがあるため、高速を降りてから10分ほどでホテルに到着します。
アクアラインを通れば都心からでも2時間ほどで到着できるでしょう。いま、下のルートを作ってみましたが本当に近くてちょっとびっくりしました。
電車はJR内房線富浦駅が最寄りですが、距離は4kmほどあり、また自転車だと登れないくらいの急坂を通りますので重い荷物を持って歩くのは難しいと思います。
チェックイン/アウトの時間はホテルが無料の送迎バスを出してくれますし、タクシーでも2000円かからないぐらいですので人数が多ければタクシーで行くのが楽かもしれません。富浦駅にタクシーが待っているかは、ちょっと賭けな気もしますが…。
ホテル&リゾーツ南房総
本当に合っているのか心配になるような山道を進むと終点が今回のホテル。『ホテル&リゾーツ南房総』です。あまり聞き慣れないホテルですが、数年前までここは『南房総ロイヤルホテル』としてダイワロイヤルホテルズの名前で運営をしていました。
ダイワロイヤルホテルは北は北海道から南は沖縄に至るまで、全国チェーンを持つダイワグループのファミリー向けホテルブランドですが、数年前からリブランドを図っており、地域の特性ごとにリゾート系、シティ系などコンセプトを分けてホテルのリニューアル進めています。
この旧富浦ロイヤルホテルも例外ではなく、ホテル&リゾーツ南房総として数年前に生まれ変わりました。ホテル自体は30年ほど前の開業で、フロントロビーから既に若干バブリーな香りが漂ってきます。
フロントまわりも5年ほど前まではもう少し殺風景だったのですが、ちょっとおしゃれに生まれ変わりました。
フロントは4ブースですが、5階建てで総客室が200室ほどの中規模のホテルなので、ピークタイムを外せばそこまで混雑することはありません。
一階には他にラウンジ、売店(ショップと言うより売店という言葉がふさわしい雰囲気)、またブライダルサロンなどもあります。ホテルの裏手にはチャペルもあり、結婚式を挙げることができます。
ロビーからは海が見渡せ、特に夕方は海に沈んでいく夕日を見ることができます。
それではロビーを一回りしたところで客室に向かいましょう。
客室:フォレストスイート
今回の客室はフォレストスイート、残念ながら海とは逆側ですが、2部屋に別れている和室タイプのかなり広めなスイートルームです。72平米と一般客室の倍ぐらいの面積になっています。
このホテルの注意点ですが、現在フロアごとにリニューアルを進めている途中で、リニューアル前のフロアはかなり年季の入った客室になっています。ホテル自体は30年も前の建物なので当然といえば当然です。
正直、同じ値段でリニューアル前の部屋をアテンドされるとがっかりしてしまうこともあるので、事前にリクエストするか、あるいはすでにリニューアル済みのスイートルームを選ぶのが良いかと思います。
それではフォレストスイートルームに入ってみましょう。
完全に家みたいな構造です。ちょっといいマンションに住んで友達に実家に行ったときみたい。
手前側の部屋は畳敷きで、お休みのときはここに布団を敷いてもらいます。定員は6名です。
眺望は見事な駐車場ビュー。
奥側の部屋はフローリングのツインベッドルームになっていて、障子戸で区切ることが可能です。
ベッドルームはすべて間接照明でまとめられて非常に落ち着いた雰囲気。
ベッドルームにもちいちゃいテレビ付き。
一旦部屋からでて廊下に戻ります。廊下には冷蔵庫とケトルなどが設置されています。一応リゾートホテルとはいえど幼い子供がいる若い家族あたりがターゲットのファミリーホテルなので、豪華さはありません。でもその分価格はリーズナブル。
冷蔵庫は空。コンビニで買い込んできた缶ビールを詰め込むためのスペースです。
廊下の先はウエットエリアとなっています。脱衣所が広くて良い!それに鏡が大きいと朝喧嘩にならなくて良いですね。
アメニティボックス。通常の客室とは多少差別化されています。
悪い子が使う歯ブラシはありませんので、ご持参ください。
一般客室にないアメニティとしてはミラ・ショーンとシー・オー・ビゲロウのアメニティセットが用意されています。ミラ・ショーンって化粧品とか出してるんですね。
お風呂は洗い場付きです。浴槽もかなり広くしっかり足を伸ばして入れる広さでした。レインシャワーも付いています。
ホテルには大浴場もありますが、下まで降りるのが面倒なとき洗い場付きのバスが部屋にあるとやっぱりいいですね。清潔感も高くてウェットエリアはかなり高評価です。
では客室の中を散々荒らしたあとは、ホテルを出て自然公園を探索です。
大房岬自然公園で磯遊び
上述したとおりこのホテルは自然公園と隣接、というか取り囲まれるような形で建っており、歩いてすぐ自然公園内を散策できます。
夏の大房岬の写真を探していたら5年前に友人たちと遊びに行った時の写真が出てきました。みんな若い…。
ホテルの駐車場から公園内へつながる通路があるので、そちらに向かっていきます。なお、自然公園なので当然ですが虫や動物はよく出ますし、岬という地形も合ってかなり高低差が激しい為体力を使います。公園内に売店などはありませんので、必要なものは揃えてから向かいましょう。
公園内は基本は森ですが、開けた芝生の広場がいくつもあり、ボール遊びをしたりするのには最高の場所です。自然公園事務所が管理するキャンプ場もあります。
小川でカニを見つけました。≧[゚ ゚]≦
もちろん海に出ることもできます。(帰りのことが思いやられる階段を降りていく必要があります。)
残念ながら公園内は遊泳禁止となっていますので、本格的に泳ぐことはできませんが足をつけるぐらいは咎められないでしょう。ちなみに海水浴場はホテルから車で5分10分走ればたくさんあります。
大房岬を構成する主な地層は鏡ヶ浦層で、一千万年前に海底に堆積した地層が隆起してできた場所です。そこかしこで地層や露頭が確認でき、独特な地形を生んでいます。
潮溜まりになっているところにはカニや小魚がたくさんいて、子供から大人まで熱中して探している光景をよく見ます。というか大人の方が夢中になっている事が多いです。
こどもから大人まで夢中になれる大房岬は、嫌なことを全部忘れてリフレッシュするのに最高の場所なのです。
たくさん遊んで疲れたらホテルに帰って大浴場にでも行きましょう。
総括
家族の仕事の関係でダイワロイヤルホテルとは縁が深く、実家から近いのもあっておそらく10回以上宿泊しているこのホテルですが、来ると必ず大房岬自然公園に散策に行きます。
ただ歩いているだけで楽しいし、なによりホテルがすぐそこなので「帰りは車か…」みたいなことを考えなくていいのが嬉しい所。立地が最大の魅力ですね。特にお子さんがいたりしたら最高だと思います。
ホテル自体も、ウェルカムベビーの宿認定を取っていることを売りにしていて、若い家族をメインターゲットにしているホテルで、小さいお子さんがいても泊まりやすい雰囲気のホテルです。逆に言うとカップルでロマンス…というようなタイプの宿ではないと思いますので、そこは使い方ですね。
磯遊びの拠点、そして南房総エリア観光のベースキャンプとしてオススメのホテルです。
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