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大東京綜合卸売センター(府中市場)は東南アジアの雰囲気漂う混沌とした市場だった!

『大東京綜合卸売センター』このゴジラが破壊しそうな古めかしい看板に心躍る人は、きっとこの建物の中に入ってもいい経験ができると思います。

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大東京綜合卸売センター、通称『府中市場』は東京都府中市にある卸売市場です。水産物や食肉、青果に雑貨まで何でも揃う府中市民の台所。

半世紀以上前にできたこの市場は、今でも昭和の香りを色濃く残しており歩いているだけでも心が踊ります。

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今回はそんな府中市場を探検(こう呼ぶのがふさわしい気がする)したお話。

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アクセス

 府中市場は東京都の多摩地域府中市にあります。鉄道駅でいうとJR南武線武蔵野線府中本町駅が最寄りで歩いて10分ほどです。

駅から南下し、中央自動車道の高架をくぐったらすぐの場所にあります。

卸売市場ということで、普通はあまり一般客が行くところではないのかな…と思いましたが、入り口にデカデカと一般のお客様も歓迎!と書かれており、中にはいってもほとんどは一般の、おそらくは地元のお客さんばかりでした。

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入り口は東を向いているので、朝焼けがとても気持ちいいです。市場ですので朝は早く、6時頃からお店が開き始め殆どのお店は昼過ぎには閉店となります。

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駐車場もあるので車での来場も可。駐車料金は無料です。車で東京方面から来るのであれば中央道稲城ICが最寄りになります。

建物をぐるりと囲むように駐車場があり、屋上にも一面の駐車場があります。冒頭の看板はこの屋上に設置されています。屋上へのスロープが傾斜がエグいので車高の低い車の方は気をつけてください。

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どでーん!と看板が迎えてくれます。写真だと伝わらないのですがなかなかの大きさです。

香港映画みたいだ…。ジャッキー・チェンがこの上を渡り歩きながら銃撃戦を繰り広げているのが目に浮かびます。

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支柱の近くの軽トラと比べてみると大きさが伝わるでしょうか。

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使っているのかいないのか?こちらには人の背丈の2倍ぐらいあるパレットが山積み。倒れてきても困るのでちょっと離れたところに駐車します。

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駐車場の四隅には階段があるので近い階段から市場に入っていきましょう。

 

雑多で活気に溢れた市場

入り口です。

ほんとに?ここ入っていいの?怒られない?

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でもさっきから出入りしてる人もいるし入ってみようか。

 

 

やっぱだめじゃない??

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なんか右見ても左見てもダンボールだし、まだ半年もあるのに鯉のぼりがあるし、どういうことなの?

東南アジア的な混沌とした空間に圧倒されます。でもこの雑多さは嫌いじゃない。これはただプラプラ歩いているだけで楽しい予感です。

もうちょっと先まで進んで見ると、早速市場らしく包装容器のお店が現れました。文化祭の買い出しにいいなぁここ。

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こちらは乾物屋さん。一般的な煮干しや鰹節から、見てもなにかわからないし、商品名を聞いてもやっぱりなにかわからない粉など多種多様なラインナップです。

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そのお隣は雑貨屋?洗剤が全部でかい。1年あっても一人ぐらいだと使いきれなさそうです。ピンクの「チェリーナ」ってやつなに?響きかわいいな。

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雑貨屋さんは何でも売っています。こちらは魚の鱗とりや骨抜き、右から二番目のダガーナイフみたいなやつはなんだろう?

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こちらにはレードルが大量に並んでいます。20ccから180ccまで、5~10cc刻みで超充実のラインナップです。ちいちゃいレードルはラーメン屋さんがタレを入れるときによく使ってるやつですね。

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めちゃくちゃでかいしゃもじもあります。炊飯器に入らない。(左下の21cmが普通サイズ)炊き出しとかで使うんでしょうか。でも、お釜に合わせてしゃもじがでかいとしても、よそう茶碗は小さいんだからやりにくくない?

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臼と杵のレンタルもあります。ちょうど探してたから助かった~。

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 隅っこではバームクーヘンの切れっ端が売られていました。市場っぽい!割れせんべいとかカステラの端っことかそういうの市場っぽくてテンションが上がりますねえ。

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特大というほど特大ではないと思いますが、ずっしりと重いぐらい入ってこの値段ならお得だと思います。

ちなみにどのお店にも奥の方にこんな急な階段があります。

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市場の建物は1階が市場、2階が倉庫となっていて倉庫とすぐ行き来ができようにこんな構造になっているようです。とっても登ってみたい。

 

市場内には時代の流れか、ところどころ店舗が入っていない所もあるのですが、海がない海の家みたいなスペースや

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突然のゲーセンなど意味不明なラインナップで我々を楽しませてくれます。

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あと急に婦人服のお店が出てきたりもします。蛍光色イエローの値札は婦人服店か修学旅行生相手のお土産屋さんでしか見れないSSRの値札です。

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ちょっと進むと水産コーナーもありました。磯臭く床はびしょびしょ、やっぱり市場はこうでなくてはなりません。

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すれ違うのも難しいほど積み上げられた発泡スチロールの間をすり抜けて奥まで進んでいきます。

雑だ!なんて雑な陳列なんだ。全部はみ出してて最高だ。クロダイ安いな!あと左下の値段しか書いてないやつなに?怖いんですけど…。

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店員さんは皆威勢がよく、相手が子供だろうが老人だろうがタメ口です。でもそれが心地よい。「一匹じゃデカかったら3枚に降ろすよ!」とか「食べきれないなら冷凍もあるからね!」とか、色々と面倒を見てくれます。毎日通いたくなるような居心地の良さです。

こちらは元気な貝類。ミル貝めちゃくちゃ怖いな。こっちが食べられそう。これ最初に食べようと思ったやつ図太いな神経。

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こっちにはまだまだ元気なエビくんもいます。エビも最初に食べようって言い出したやつすごいと思う。

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やっぱりこういうあんまりスーパーには並んでないような物が手に入るのが市場のいいところですね。マグロの目玉とか。安い…ような気がしますが相場観がわかりません。マグロの目玉に詳しい方、教えて下さい。

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水産があればもちろん精肉もあります。きちんとトレーに入っているお肉もありますが、雑多にビニール袋に入れられただけのお肉もあって混沌としています。

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奥ではお兄さんたちが元気に肉を捌いていて、ライブ感がすごい。

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この市場はどのお店の店員さんも付かず離れず、聞けば元気に答えてくれるという感じで気持ちのいい人が多いですね。

 

朝から贅沢マグロ丼

朝早起きして何も食べずに市場に来て、かつ美味しそうなものを色々と見たのでお腹が減ってきました。

海鮮丼から東南アジア料理まで食事ができる店は色々ありますが、市場にきたのでやっぱり海鮮が食べたいということで今回はマグロ丼。

のんしゃらん食堂さんのマグロ丼をいただくことにしました。余った食器を雑に売っている感じが最高です。

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ここの名物は「市場のマグロ丼」甘辛い秘伝のタレに絡めたマグロが美味い!と評判です。そしてマグロの量が2倍のビッグマッグ(商標権大丈夫?)も人気メニュー。私は迷わずそちらにしました。

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待っている間に店内を見るとピアノが置いてあったりしてこれもまた意味不明。本当に歩いているだけで楽しい市場です。

念願のマグロ丼がやってまいりました。うまそー!

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マグロ2倍のビッグマッグは、めくってもめくってもマグロという感じで最高です。飽きるまでマグロを堪能できます。これが1,280円は安いなぁ~。

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大満足です、ごちそうさまでした。

 

見て食べて買って笑って大満足の市場探検でした。腹も膨れたし帰ったら二度寝しよう~。

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買ってきたエビを調理しよう

その日の夕飯は市場で買ってきた大量のエビで、エビ尽くし定食にすることにしました。

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大量の芝エビ。500gほどありますが、500円ぐらいだったと思います。安い。

まずは炊き込みご飯に入れるために一度焼きます。部屋中に蔓延するエビのかほり。

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こいつをキノコと一緒に炊き込んで芝エビを超贅沢に使った炊き込みご飯の完成です。

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ネギを散らしてホクホクのうちにいただきましょう。

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もう一品は芝エビといったら唐揚げ。たっぷり青のりを入れた衣をつけて揚げていきます。

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うまそ~~~!!これは酒が何倍でも進む味です。

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 買ってよかった芝エビ。まだまだ冷凍してあるのでこれからもよろしくね。
 

 総括

府中とはいえ東京にこんな混沌とした東南アジアのような市場があるとは思いませんでした。f:id:yosk_nkjm:20210204201915j:plain
スーパーでは見たことのないような食材や、一生使い切れない量の調味料などなど興味は尽きません。市場ってとっつきにくいイメージがありますが、府中市場の人はみな優しく一般人にもわかりやすい説明をしてくれましたね。全体的にアットホームな雰囲気です。

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ぶらぶら歩いているだけでも楽しい府中市場、ぜひ一度訪れてみてください。
 
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