2019年オープン『インターコンチネンタル横浜pier8』宿泊記 "高級"とは何かを知る
先日、横浜に2019年にオープンしたばかりの『インターコンチネンタル横浜pier8』に宿泊しました。
「横浜」「インターコンチネンタル」と聞いてすぐ思いつくのはやはりヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテルではないでしょうか。
写真右手、船の帆をイメージしたその建物はみなとみらいの象徴的存在となっています。
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そして今回宿泊したインターコンチネンタル横浜pier8は、その株式会社ヨコハマグランドインターコンチネンタルが運営管理する、いわば横浜2号店となるホテルです。
みなとみらい新港地区に居を構え、国際船の乗り入れるCIQ施設と併合した日本国の玄関口となるホテルで、そこにインターコンチネンタルグループの名を冠している訳ですから、ホテル側としてもかなり気合が入っているようです。
個人的にはかなり背伸びをした宿泊でしたが、とにかく素晴らしい滞在になったのでシェアさせて下さい…。
- みなとみらい新港地区と横浜ハンマーヘッドの歴史
- チェックイン
- クラブインターコンチネンタル :アフタヌーンティー
- 客室:クラブダブル シティビュー
- 屋上テラス:ROOFTOP 1859
- クラブインターコンチネンタル :カクテルタイム
- 夜の客室
- 総評
- 追記
みなとみらい新港地区と横浜ハンマーヘッドの歴史
はじめにこの宿泊施設がある、横浜みなとみらい新港地区について説明させてください。
上の写真がいわゆるみなとみらい21と呼ばれるエリアです。ランドマークタワーより撮影。
関連記事:横浜ランドマークタワー内の夜景が美しいホテル『横浜ロイヤルパークホテル』の記事はこちら↓
一番左手にある白い帆のような建物がヨコハマグランドインターコンチネンタル。1991年開業の伝統と格式あるホテルです。
中央下には有名な大観覧車、コスモクロック 。
拡大した写真ですが右手には国際客船ターミナルの大桟橋が見えます。ちょうど日本最大の豪華客船、飛鳥Ⅱが停泊していますね。
その左隣、写真中央部に突き出ている岸壁、こちらは海上保安庁の横浜海上防災基地です。近くに行くと白地に青ラインの入った巡視船の美しい姿を見ることができます。ドラマ海猿のロケ地にもなりました。
※完全に余談ですが横浜海上防災基地には、九州南西海域工作船事件で海保との銃撃戦の末、爆発沈没した不審船が引き上げられ公開されています。めちゃくちゃ興味深い展示ですのでぜひ見学してみてください。
そしてそのさらに左隣に突き出している岸壁があると思いますが、そこにある四角い5階建ての建物、ここが今回ご紹介するインターコンチネンタル横浜pier8が入る複合施設、横浜ハンマーヘッドです。
長い説明になってしまいましたが、要は「みなとみらい21地区のちょうど真ん中にあるよ」ということです。
この横浜ハンマーヘッドが乗っかっている岸壁は、正式には横浜新港埠頭8号・9号岸壁と言います。
この横浜新港埠頭の歴史は大変古く、明治の終わりから大正初期にかけて造成が行われました。
1894年の大さん橋(当時は鉄桟橋)の竣工により一応の完成を見た横浜港ですが、その後増大する貿易需要に背中を押される形で更なる港湾設備の拡充が求められます。そうして造られたのが今回の新港地区です。
新港地区にはかつて1〜12号まで多くの岸壁がありましたが、再開発とともに一部失われてしまいました。
現在の1〜3号岸壁は赤レンガ倉庫として活用されています。
そのお隣、4・5号岸壁は先述の通り海上保安庁の基地。6・7号岸壁はみなとみらい21地区の再開発に伴う埋立により現存していません。
そして8.9号岸壁。ここに横浜ハンマーヘッドという施設があり、その中にインターコンチネンタルホテルが入っています。
このハンマーヘッドというちょっと変わった名前の建物ですが、その由来は建物の裏手にあるクレーンに由来します。
こちらがそのハンマーヘッドクレーン。文字通り横から見た姿がハンマーの頭の部分のようだから、というのがその愛称の由来だそうです。
このクレーンは1914年〜1970年代に至るまで、貿易船の荷揚げを担当する非常に重要な役目を担っていました。
70年代に入ると貨物のコンテナ化とともにその役割を終えましたが、建設から100年以上経った今でも新港埠頭のシンボルとして、横浜の海を見守り続けています。
そんなハンマーヘッドにあやかった横浜ハンマーヘッドは客船ターミナル、商業施設、そしてホテルが入る複合施設となっています。
1.2階部分にはCIQ施設(税関、出入国管理、検疫)、そして商業施設が入っており、食事やショッピングを楽しむことができます。
そして3〜5階部分がインターコンチネンタル横浜pier8となっています。長い前置きになりましたが、そんな歴史ある場所に建てられた最新鋭のホテルにチェックインしていきましょう。
チェックイン
※今回は車で向かいましたが、車寄せに到着してから部屋に着くまで一度も案内係がそばを離れることはなく、当然のように写真を撮る余裕などありませんでしたので、後ほど外出した際に撮った写真でなんとなく構成しています。昼になったり夜になったり時系列がバラバラですがお許しください。
車でのアクセスは非常によく、首都高みなとみらい出口より5分ほど車を走らせると到着します。
車寄せに入っていくとドアマンがすかさず誘導してくれました。
チラッと駐車場のラインナップを見ると、9割は外車。この時ばかりは三菱ミニカから無理してBMWに乗り換えて良かった!と心から思いました。
僕「アッ、え〜ッ、予約の◯◯です…。」
ドアマン「◯◯様ですね。お待ちしておりました。」
流れるような所作でドアマンが助手席を開けてくださいます。いかなる時もレディーファースト。
僕もドアをあけて外に出ようとすると、別のドアマンがかっ飛んできて
「大変失礼いたしました…。」と詫びながら運転席側のドアも開けてくださいました。
本日の発見① ドアを自分で勝手に開けてはいけない
ドアマン「お荷物はございますか?」
僕「アッ、えと、トランクに…」
そういって自分でトランクを開けようとするとニコニコとした顔で制止され、トランクも開けて荷物を下ろしてくれます。
本日の発見② トランクも自分で勝手に開けてはいけないし、荷物も勝手に下ろしてはいけない。
だんだんわかって来たぞ。いいホテルではなにもしちゃいけないっぽいな。
ドアマン「お荷物は以上2点でしょうか。お部屋までお運びいたします。」
そう言って僕らの荷物はあっという間に消えていきました。
車を移動させないといけないと思って、運転席に戻ろうとすると
ドアマン「お客様。」
僕「?」
ドアマン「よろしければお車の方、私がご移動致します。」
なるほど、車もか。
本日の発見③ 車も勝手に動かしてはいけない
後で駐車場を見ると完璧にまっすぐな状態で止められていました。恐るべし。いうまでもないかもしれませんが、チェックアウトの際も車寄せまで持って来ていただけます。
ベルスタッフ「◯◯様、それではご案内致します。」
ロビーから出てきたベルスタッフが我々をチェックインデスクまで案内してくれるようです。ドアマンから連絡が入っているのでしょう、名乗ってもいないのに名前を呼ばれて面食らいます。
さてエントランスにはいると…
お…?
おお………!!
なんだかよくわかりませんが、すごい螺旋階段がお出迎え。とにかく光っています。
ベル「お客様、エレベーターへどうぞ」
視線を移すと、エレベーターのドアを押さえたベルスタッフが放心状態の私たちを待っています。
階段使わねェのかよ!
本日の発見④ 例え1階分の移動だとしても階段移動をしてはいけないし、エレベーターのボタンを押してもいけない
促されるままにチェックイン手続きです。
フロントスタッフ「お飲み物はいかがなさいますか?」
僕「アッ⁉︎え〜…紅茶で…」
フロント「かしこまりました。」
本日の発見⑤ 色々なシーンで突然飲み物のチョイスを聞かれる
ここでちょっとトラブル。
大変申し訳なさそうな顔をしたスタッフから膝をついてお話。
本日の発見⑥ 膝はつかなくて大丈夫です
フロント「大変申し訳ございません…ご希望のお部屋のご準備の方がまだ整っていない状況でして…。」
早めにチェックインすると時々こういうことがあります。部屋の清掃や準備が終わっていない…という字面通りの事態はあんまり考えられません。
今回は十中八九、前泊客のレイトチェックアウトの煽りを食ったものだと思われます。ホテルの上級会員になると14時まで、長いところでは16時あたりまでステイできるレイトチェックアウトが使えますが、たまたまそれが重なったりして部屋の確保ができなくなることがあるのです。
フロント「お詫びとして…お部屋のアップグレードを提案させていただきたいのですが、いかがでしょうか…。」
これは嬉しい提案でしたが、アップグレード先はデラックスダブルガーデンビューという客室タイプでした。部屋の面積は1.5倍ほどになり、豪華な室内はなかなか魅力的ではあったのですが残念ながら海が見えません。せっかくの横浜ですから、少し待たせてもらって元々の海が見えるお部屋を待つことにしました。
すぐにチェックインできなかったこと自体はやや残念ですが、アップグレードの提案をいただいたことや、非常に丁寧な対応にむしろ好感度が上がります。
フロント「お待ちの間、アフタヌーンティーをお楽しみいただけたらと思いますがいかがでしょうか。」
僕「是非ともよろしくお願いします!」
クラブインターコンチネンタル :アフタヌーンティー
なにせ僕はこのホテルステイで、アフタヌーンティーやクラブラウンジの利用を非常に楽しみにしてきたのです。
ウキウキで待っているとドドンと3段重ねで運ばれてまいりました。
ラウンジスタッフの方が「一番下の段、奥から%:=¥÷を軽く+:\<→した^÷%#&/&、そのお隣が〜」とご説明頂きますが、学がないため何を仰っているのかよくわかりません。
「なるほど」と言った感じの人当たり良さげな微笑みを浮かべ、その場を乗り切ります。
ちなみに聞き取れた単語は「サーモン」と「シュークリーム」のみです。
ラウンジ利用を楽しみにしてきた、と先ほど書きました。あとでお部屋の紹介は詳しくしますが、今回宿泊した部屋はクラブラウンジへのアクセス権がついています。
クラブラウンジは、簡単に言うと軽食やアルコール類が無料で(ここを太字にするような人種は来るべきではないのかもしれない)かつ、いくらでもいただける夢のような場所です。
クラブフロアと呼ばれるアクセス権付きのお部屋に宿泊するか、あるいはホテルの上級会員になるしかラウンジへ入る方法はありません。
ゲストの数に対するスタッフの多さがすごい
ラウンジでは時間帯によって
・カクテルタイム
とメニューを変えてさまざまな軽食を頂けます。
本日の発見⑦ ナイトキャップってなに?
ということで大満足のアフタヌーンティーを頂いていると、お部屋の準備ができたとのことで鍵を受け取ります。
お部屋のご案内はいかがいたしますか?とご提案いただいたので、初めての滞在ですからお願いすることにしました。
食べ終わって席を立つか立たないか、その瞬間にすかさず先程のスタッフが飛んできてアテンドをしてくれます。視野の広さがすごいなぁ。
ちなみにドアマン〜ラウンジスタッフに至るまで既に7.8名ほどとお話ししていますが、どの方も僕が何号室の誰だと言うことは既にご承知のようで、ドアマンに名前をお伝えして以降一度も名乗ることはなくスムーズに案内をしていただきました。連携がすごい…。
客室:クラブダブル シティビュー
待ちに待ったお部屋です。このホテルの部屋は大きく分けてシティビュー、ベイビュー、ガーデンサイドの三つに区分されます。
シティビューはみなとみらいエリアの夜景を楽しめるお部屋、ベイビューはベイブリッジをはじめとし横浜港の景色を楽しめるお部屋、ガーデンサイドは※中庭の庭園を楽しめるお部屋になっています。
※3階部分、つまり2階の天井部分に庭園があります…。
口コミをみていると比較的シティビュー推しの人が多かったので今回もシティビューの部屋をお願いしていました。
廊下も大人っぽい落ち着いた空間で背筋が伸びます。
さあどうかな…。
おっ、広…広い………広末涼子………。
本日の発見⑧ 広末涼子と阪神タイガース藤川球児は中学時代の同級生
部屋面積は約50平米。自宅より広いです。
なによりこのフルハイトの窓にテンションが上がります。
窓の外はヨコハマグランドインターコンチネンタル、大観覧車コスモクロック、ランドマークタワー と横浜の名所がそれはもう丸見え。
右手に視線を移すとこの日はなんと商船三井の所有するにっぽん丸が停泊していました。
飛鳥Ⅱもにっぽん丸も見れてこの日はラッキーでしたね。
海に突き出た埠頭という地の利を生かして、5階という低層ですが景色は抜群です。
夜になるともっと最高。
窓は全開にできるので海風が入ってきて大変気持ちがいいですね。
高層ホテルだとまず窓は開けられませんし、開けられても落下防止用に5cmぐらいしか開きませんので、ここまで大きく開く窓は初めてで大変気持ちが良いです。
クラブダブルルームのベットサイズは180cm×200cmのキングサイズ。二人でも十分です。
このお部屋なんですが、大変面白い作りになっていて、部屋のど真ん中にお風呂があるのです。
ホテルのサイトからお借りしますが間取りはこんな感じ。
ベイビュー | シティビュー | インターコンチネンタル横浜Pier8
かなり大胆な設計ですよね。お風呂、何故かスケスケだし。
でも心配はご無用。privacyと書かれたスイッチを押すと…
この通り、曇りガラスになるんですなぁ。よくわからないけどすごい。
玄関周りは収納スペースが大きく取られており、長期滞在でも安心です。
食パンみたいな厚さのバスローブがかけてありました。バスローブっていつ着るの?
シューズケア用品やパジャマも用意があります。バスローブがあるのにパジャマもあるのか…と思って調べたらバスローブって湯上りにちょっと寛ぐ時だけ着て、寝るときはパジャマに着替えるものらしいですね…。
スリッパが一つしかないのはすでに僕が履いているからです。
ホテルロゴの入った傘も用意されています。
続いてベーシンですがこれはめちゃくちゃ気に入りました。
この鏡で写真を撮るとインスタグラマーのような、瞳が輝いた写真が撮れます。
アメニティ類はagrariaで統一されています。agrariaがなんなのかは知りません。
バスソルトもあります。バスソルトがなんなのかは知りません。おそらく塩なんだと思います。
もちろん歯ブラシや髭剃りもあるのですが、なんと裁縫セットまであるのには驚きました。どこまで客の先回りをしてくるんだインターコンチネンタル…!
裁縫セットのことを書きながら思い出しましたが、クラブフロアに泊まっている客はワイシャツのプレスサービスを無料で受けることができます。記憶が曖昧ですがシューシャインサービスもあったような?
一応身なりだけはきちんとしようと思ってシャツに革靴で向かいましたが、人に預けられるような代物ではないのでビビってやめました。
トイレもかなり広いです。僕だったら住めるな。
便器の前に立つと勝手に便座が開いて、立ち上がると勝手に流れます。人類は堕落しすぎではないでしょうか。
トイレ内にも小さなシンクが。誰かがお風呂入っている時は脱衣所のベーシンが使えませんのでありがたいですね。
※脱衣所と風呂場を仕切るガラスはプライバシーガラスではないのです。その代わり脱衣所に繋がる扉が閉められるので視界を遮ぎることはもちろんできます。
そうそう、紹介を忘れていましたが窓の横に大きなトランクケースのような物がありました。
こちら、中身はミニバーとなっております。
シェイカーまで用意しているホテルはそうそうないんじゃないでしょうか…。
各種グラスも用意があり
冷蔵庫内も充実。アルコール類は有料ですが、ソフトドリンクは全て無料です。ソフトドリンクを全部鞄に詰めて持って帰ろうか悩みましたが、ギリギリのところで踏み止まりました。己の倫理観に感謝です。
ケトルはBALMUDAのものでした。調べてみると1.5万円ほどで、僕のうちにあるケトルが5つ買える計算になります。
興奮して部屋中をうろうろし、引き出しという引き出しも全て開け終えましたが、このホテルの魅力は部屋の中だけではありません。
ここは最上階5階といいましたが、もう一つ上にもお楽しみがあります。
階段…じゃなかった、エレベーターで向かってみましょう。
屋上テラス:ROOFTOP 1859
このホテルの屋上にはテラスといいましょうか、とにかくオシャレなスペースがあり、ループトップ1859と名付けられています。
1859年は、日米修好通商条約により横浜が開港した年です。
横浜港を見渡せるカウンターやソファーがあり、宿泊者しか入れないスペースですので静かでリラックスできる空間です。
夜ももちろん入ることができて、美しい横浜の夜景を眺めることができます。
自分の部屋と逆サイドの部屋の景色はここでないと見ることができません。次来る時はこっちサイドにしてみよう、なんて話が弾みます。
時期によってはバーも開設しているそうで、ゆっくりソファーに体を委ね、夜風に当たりながらお酒を飲んだらなんとも最高だろうなと…。
本日の発見⑨ 外に置いてある布製のソファーって雨が降ったらどうするの?ジュワッとしそうだけど
今回はバーは営業しておりませんでしたがトワイライトタイムをテラスでのんびり過ごしました。
ではそろそろカクテルタイムが始まりますのでクラブラウンジに戻ることにしましょう…。
クラブインターコンチネンタル :カクテルタイム
ラウンジでは、アフタヌーンティータイムまではアルコールの提供はありませんが、カクテルタイムからはアルコールの提供が始まります。
ちなみにこの時間から12歳以下のお子様は入室ができません。それから全時間において一応ドレスコードが設定され、タンクトップやビーチサンダルでの利用はできません。
ただそこまで堅苦しい雰囲気でもないので、襟と袖がある服であれば充分だと思います。半ズボンも方もいるにはいましたが完全に浮いていましたね…。
ラウンジスタッフ「ドリンクは如何なさいますか?」
あっ、しまったそうだドリンクを聞かれることを完全に忘れていたぞ。とりあえず一番高そうなやつにしよう。
僕「モエ・エ・シャンドンでお願いします。」
リストの中で唯一聞いたことがあるシャンパンをお願いしました。
僕が他に知っているワインはボージョレヌーボーのみです。
スタッフ「お先にグラスを置かせていただきます。」
えっ、?何そのグラスは、すごく洗いづらそう、スポンジが入らないよ…。
今日の発見⑩ シャンパンは洗いづらそうなグラスで飲むべし
ちなみにカトラリーはsambonetのものです。
知った風に書きましたが全く知らないので調べた結果を共有しますと
"1826年 北イタリア-ベルチェリー大聖堂の金銀の製造、修理を任されていたジョセフ・サンボネによって設立される。"
とのことで、多分すごい伝統があって高い奴なんじゃないでしょうか。
そうこうしているうちにモエ・エ・シャンドンの到着です。味の感想は「炭酸が強め」です。
貧乏性なのでちびちびとモエをいただいておりますと、次々と鮮やかな料理が運ばれて来ます。
今回も丁寧に料理の説明をしていただきましたので「なるほど」みたいな顔で乗り切りました。
レンゲみたいなやつに乗ってるのは、そのままズゾォッと食べて良いものか悩みましたが、一応フォークでいただきました。あとはお肉が美味しかった。以上です。
一応ラウンジで出る軽食は一般的にはアペリティフ(食前酒と軽いつまみ)という扱いで、その後に夕食を頂くものなのですが、これだけの量を出されると完全に夕食扱いになってしまうような気がします。うまいからなんでもいい。
夜の客室
ラウンジでお酒を楽しんでいる間に、ターンダウンをお願いしておりました。
ターンダウンサービスとは、寝る前に改めてベッドを整え直しお休みの準備をすること、だそうです。
ベットカバーや飾り用の枕を剥がしたり、パジャマを用意してくれたり、そんなことまでいちいちしてくれるんですな〜。
本日の発見11 飾り用の枕って、なんて不憫な存在なんだ
お、綺麗になってるなってる。
ベッドは整えられ、飲み干したドリンク類は補充されています。ゴミ箱の中身は空になり、なんと水回りの拭き上げまで。どこまでも丁寧だ…。
本日の発見12 ゴミ箱に入っているもの以外、全てゲストの大切な持ち物なので、散らかしたゴミもきちんとそのまま保存されています。(お恥ずかしいかつ申し訳ない…)
マジな話としては、チェックアウト時にゴミはきちんとゴミ箱に入れておかないと、ホテルによっては忘れ物として保管してくれることがあります。負担を減らすためにゴミはゴミ箱へ。
客室を案内して頂いた時に「ご入浴いただきながら夜景やテレビもお楽しみいただけます。」とご説明いただきましたが、なるほどこれは素晴らしいものです。
ちなみにお風呂には天井にスピーカーがついており、テレビの音を聞くことができますよ。
窓を全開にしてソファーに腰掛け、忙しなく動き回る観覧車と横浜の夜景を見ていると「俺もついにここまで来たか…」という気持ちになります。
ちなみにこの翌日、翌々日の宿泊は、このホテルでお金を使い過ぎたため一泊2,700円のビジネスホテルとなっております。
このお部屋、ライトのテイストがきちんと統一されていてとても可愛いです。
スタンドライトや
ベットサイドも。
ライトに限らず、全体的に革をアクセントとして組み立てられており、部屋の内装に統一感があります。
廊下の電気もちょっとスチームパンク的な良さがあってとっても心惹かれるデザイン。
そうそう、それからお部屋のテレビですが、基本的になんでもできます。
客室にあるものと、それから追加でお願いできるアメニティ類。
タオルも無限に使い放題。
ターンダウンやチェックアウト時のバゲッジダウン等もここから依頼できます。
そのほかインルームダイニングの注文や、エクスプレスチェックアウトもすべてこのテレビで完結します。
自分ではな〜んにもしなくていい、それがこのホテルなのです。
良いお酒と良いお料理をいただいて、横浜の夜景を見ながらうつらうつら…、こうして夜は更けていくのでした…。
総評
立地や施設自体の素晴らしさもさることながら、とにかくスタッフのホスピタリティの高さに驚くことの多い宿でした。
アテンドしてくれるエレベーター内でのちょっとした会話から、ラウンジでのお料理の丁寧な説明、一度見た顔は決して忘れないベルボーイ、何もかもがプロだなと思いました。
またそうした各スタッフたちの連携がとにかく素晴らしく、ちょっと世間話程度に話したことを別にスタッフにも伝えてくれて気を利かせてくれたり、そんな心遣いが大変嬉しく何より心地よいステイになりました。
今すぐにでもまた泊まりに行きたい、インターコンチネンタル横浜pier8、今のところ僕にとって最高の宿でした。
皆さんも是非泊まってみてください。
あ、そうそう、車で到着した時には自分で勝手に荷物を下ろしたりしないよう、お気をつけて。
追記
朝食も、文句なしにうまい!
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