コロナ禍、静寂の羽田空港② <第2ターミナル/第3ターミナル(旧国際線ターミナル)>
以下の記事の続きになります。
第1ターミナルから地下通路を通って移動してきました。
第2ターミナルは主にANAが乗り入れるターミナルです。ここ第2ターミナル、いままで国内線専用だったんですが、羽田空港の国際線発着枠が拡充されたことを受けて、第二にも2020年3月末から国際線が乗り入れるようになったんですね。知りませんでした。
ただその矢先にこのコロナ騒ぎだったので、ほとんど活用はされていないのが現状でしょうか…。
ちなみに第二ターミナル国際線乗り入れに伴って混乱を防ぐため、今まで「国際線ターミナル」と呼ばれていたターミナルが「第3ターミナル」と呼称を変更しました。
確かに国際線という名前を残すと、なにも気にせず国際線ターミナルに行ったら実は出発ターミナルが第二だった、という悲劇が容易に想像できますね。
さて、地階から出発ロビーに上がります。こちらも片ウイングは閉鎖しています。
ANAの上級会員や、プレミアムクラス(ファーストクラス)利用者専用のチェックインカウンター・ラウンジは5月末から再開しているようです。
反対側のウイングにもあるので、再開まではそちらのみを使用していたと思われます。
第二ターミナルも第一とかわらず、静かです。すれ違う人も数えるほどしかいません。
2タミの3階には唯一保安検査場外でシャワーが浴びられるラウンジ、パワーラウンジセントラルがあるのですが、当然のようにやっていませんでした。ちなみに、搭乗券がなくても(搭乗当日)でなくてもパワーラウンジは使えるらしいですね。その場合はゴールドカードがあっても有料になるようですが。
展望デッキも一応開放はされているんですが、人の姿はまばらです。
第二ターミナルの展望デッキは海が見えるので気持ちがいい。ただ、結構な確率で爆風です。いつもは飛行機がひっきりなしに離着陸を繰り返していますが、この日は15分に1便ぐらいのペースで待っているのもちょっと面倒だな、と感じてしまうほどでした。
せっかく来たので第3ターミナル(旧国際線ターミナル)にも向かいます。
無料の循環バスですが、1タミ⇔2タミ間の環状バスは休止、1タミ→2タミ→3タミ→1タミの循環バスのみが動いていました。運転間隔は平時は5分ぐらいのイメージですが、この日は15分に1便ほどで運行していました。ちなみに乗客の半分ぐらいは空港関係者という感じです。
こちらは国内線ターミナルの比じゃないぐらい空いています。99%ぐらいが欠航になっていますから当たり前といればそうですね。
レガシーキャリアのチェックインカウンターがぽつぽつとお情けで開いていますが、ほとんどは完全にクローズしています。
ANAが2019年9月から国際線で導入している自動手荷物預け機、はじめてみました。こっちもトロン・レガシーみがあってかっこいい。
ひとつ上の階に上がって、普段は様々な人種で賑わうの「江戸小路」エリアですが、開いている店はひとつもありません。
通りの角から生きている人間が出てくると逆に驚くぐらい、静かです。自分の足音だけが妙に反響しています。
羽田日本橋は封鎖、国内線では入れた展望デッキも第3ターミナルは封鎖中でした。唯一営業していた店舗は牛丼屋ぐらいで、空港職員の最後の砦になっているものを思われます。
そんなわけですべてのターミナルを回ってみましたが、総じてガラッガラでしたね。6月下旬からは少しずつ便数を増やしていくようで、今後は各ターミナルの封鎖されているエリアも少しずつ開放されていくと思います。
これからの航空交通がどう変化していくのかまだまだわかりませんが、きっとこんなに人がいない羽田空港はもう見られない気がします。なかなか珍しい体験をしました。