大東京綜合卸売センター(府中市場)は東南アジアの雰囲気漂う混沌とした市場だった!
『大東京綜合卸売センター』このゴジラが破壊しそうな古めかしい看板に心躍る人は、きっとこの建物の中に入ってもいい経験ができると思います。
大東京綜合卸売センター、通称『府中市場』は東京都府中市にある卸売市場です。水産物や食肉、青果に雑貨まで何でも揃う府中市民の台所。
半世紀以上前にできたこの市場は、今でも昭和の香りを色濃く残しており歩いているだけでも心が踊ります。
今回はそんな府中市場を探検(こう呼ぶのがふさわしい気がする)したお話。
アクセス
府中市場は東京都の多摩地域、府中市にあります。鉄道駅でいうとJR南武線・武蔵野線の府中本町駅が最寄りで歩いて10分ほどです。
駅から南下し、中央自動車道の高架をくぐったらすぐの場所にあります。
卸売市場ということで、普通はあまり一般客が行くところではないのかな…と思いましたが、入り口にデカデカと一般のお客様も歓迎!と書かれており、中にはいってもほとんどは一般の、おそらくは地元のお客さんばかりでした。
入り口は東を向いているので、朝焼けがとても気持ちいいです。市場ですので朝は早く、6時頃からお店が開き始め殆どのお店は昼過ぎには閉店となります。
駐車場もあるので車での来場も可。駐車料金は無料です。車で東京方面から来るのであれば中央道稲城ICが最寄りになります。
建物をぐるりと囲むように駐車場があり、屋上にも一面の駐車場があります。冒頭の看板はこの屋上に設置されています。屋上へのスロープが傾斜がエグいので車高の低い車の方は気をつけてください。
どでーん!と看板が迎えてくれます。写真だと伝わらないのですがなかなかの大きさです。
香港映画みたいだ…。ジャッキー・チェンがこの上を渡り歩きながら銃撃戦を繰り広げているのが目に浮かびます。
支柱の近くの軽トラと比べてみると大きさが伝わるでしょうか。
使っているのかいないのか?こちらには人の背丈の2倍ぐらいあるパレットが山積み。倒れてきても困るのでちょっと離れたところに駐車します。
駐車場の四隅には階段があるので近い階段から市場に入っていきましょう。
雑多で活気に溢れた市場
入り口です。
ほんとに?ここ入っていいの?怒られない?
でもさっきから出入りしてる人もいるし入ってみようか。
やっぱだめじゃない??
なんか右見ても左見てもダンボールだし、まだ半年もあるのに鯉のぼりがあるし、どういうことなの?
東南アジア的な混沌とした空間に圧倒されます。でもこの雑多さは嫌いじゃない。これはただプラプラ歩いているだけで楽しい予感です。
もうちょっと先まで進んで見ると、早速市場らしく包装容器のお店が現れました。文化祭の買い出しにいいなぁここ。
こちらは乾物屋さん。一般的な煮干しや鰹節から、見てもなにかわからないし、商品名を聞いてもやっぱりなにかわからない粉など多種多様なラインナップです。
そのお隣は雑貨屋?洗剤が全部でかい。1年あっても一人ぐらいだと使いきれなさそうです。ピンクの「チェリーナ」ってやつなに?響きかわいいな。
雑貨屋さんは何でも売っています。こちらは魚の鱗とりや骨抜き、右から二番目のダガーナイフみたいなやつはなんだろう?
こちらにはレードルが大量に並んでいます。20ccから180ccまで、5~10cc刻みで超充実のラインナップです。ちいちゃいレードルはラーメン屋さんがタレを入れるときによく使ってるやつですね。
めちゃくちゃでかいしゃもじもあります。炊飯器に入らない。(左下の21cmが普通サイズ)炊き出しとかで使うんでしょうか。でも、お釜に合わせてしゃもじがでかいとしても、よそう茶碗は小さいんだからやりにくくない?
臼と杵のレンタルもあります。ちょうど探してたから助かった~。
隅っこではバームクーヘンの切れっ端が売られていました。市場っぽい!割れせんべいとかカステラの端っことかそういうの市場っぽくてテンションが上がりますねえ。
特大というほど特大ではないと思いますが、ずっしりと重いぐらい入ってこの値段ならお得だと思います。
ちなみにどのお店にも奥の方にこんな急な階段があります。
市場の建物は1階が市場、2階が倉庫となっていて倉庫とすぐ行き来ができようにこんな構造になっているようです。とっても登ってみたい。
市場内には時代の流れか、ところどころ店舗が入っていない所もあるのですが、海がない海の家みたいなスペースや
突然のゲーセンなど意味不明なラインナップで我々を楽しませてくれます。
あと急に婦人服のお店が出てきたりもします。蛍光色イエローの値札は婦人服店か修学旅行生相手のお土産屋さんでしか見れないSSRの値札です。
ちょっと進むと水産コーナーもありました。磯臭く床はびしょびしょ、やっぱり市場はこうでなくてはなりません。
すれ違うのも難しいほど積み上げられた発泡スチロールの間をすり抜けて奥まで進んでいきます。
雑だ!なんて雑な陳列なんだ。全部はみ出してて最高だ。クロダイ安いな!あと左下の値段しか書いてないやつなに?怖いんですけど…。
店員さんは皆威勢がよく、相手が子供だろうが老人だろうがタメ口です。でもそれが心地よい。「一匹じゃデカかったら3枚に降ろすよ!」とか「食べきれないなら冷凍もあるからね!」とか、色々と面倒を見てくれます。毎日通いたくなるような居心地の良さです。
こちらは元気な貝類。ミル貝めちゃくちゃ怖いな。こっちが食べられそう。これ最初に食べようと思ったやつ図太いな神経。
こっちにはまだまだ元気なエビくんもいます。エビも最初に食べようって言い出したやつすごいと思う。
やっぱりこういうあんまりスーパーには並んでないような物が手に入るのが市場のいいところですね。マグロの目玉とか。安い…ような気がしますが相場観がわかりません。マグロの目玉に詳しい方、教えて下さい。
水産があればもちろん精肉もあります。きちんとトレーに入っているお肉もありますが、雑多にビニール袋に入れられただけのお肉もあって混沌としています。
奥ではお兄さんたちが元気に肉を捌いていて、ライブ感がすごい。
この市場はどのお店の店員さんも付かず離れず、聞けば元気に答えてくれるという感じで気持ちのいい人が多いですね。
朝から贅沢マグロ丼
朝早起きして何も食べずに市場に来て、かつ美味しそうなものを色々と見たのでお腹が減ってきました。
海鮮丼から東南アジア料理まで食事ができる店は色々ありますが、市場にきたのでやっぱり海鮮が食べたいということで今回はマグロ丼。
のんしゃらん食堂さんのマグロ丼をいただくことにしました。余った食器を雑に売っている感じが最高です。
ここの名物は「市場のマグロ丼」甘辛い秘伝のタレに絡めたマグロが美味い!と評判です。そしてマグロの量が2倍のビッグマッグ(商標権大丈夫?)も人気メニュー。私は迷わずそちらにしました。
待っている間に店内を見るとピアノが置いてあったりしてこれもまた意味不明。本当に歩いているだけで楽しい市場です。
念願のマグロ丼がやってまいりました。うまそー!
マグロ2倍のビッグマッグは、めくってもめくってもマグロという感じで最高です。飽きるまでマグロを堪能できます。これが1,280円は安いなぁ~。
大満足です、ごちそうさまでした。
見て食べて買って笑って大満足の市場探検でした。腹も膨れたし帰ったら二度寝しよう~。
買ってきたエビを調理しよう
その日の夕飯は市場で買ってきた大量のエビで、エビ尽くし定食にすることにしました。
大量の芝エビ。500gほどありますが、500円ぐらいだったと思います。安い。
まずは炊き込みご飯に入れるために一度焼きます。部屋中に蔓延するエビのかほり。
こいつをキノコと一緒に炊き込んで芝エビを超贅沢に使った炊き込みご飯の完成です。
ネギを散らしてホクホクのうちにいただきましょう。
もう一品は芝エビといったら唐揚げ。たっぷり青のりを入れた衣をつけて揚げていきます。
うまそ~~~!!これは酒が何倍でも進む味です。
総括
【NORTH BAYOU F80】モニターアームを導入して仕事ができそうな雰囲気を醸し出そう!
もう在宅勤務も一年近く続き、週に1度出社する以外は自宅で仕事をする日々が続いています。
仕事は基本的にパソコン一台あればできるので特に問題はないのですが、やはり支給のノートPC一台ではなかなか効率が悪いものがあり、マルチディスプレイにするために中古のモニターをハードオフで漁ってきました。
そこまではいいのですが、一人暮らしの狭い家では仕事スペースと生活スペースを分けることができずダイニングテーブルにパソコンを置いて仕事をしています。
そこにモニターまで置いてしまうといよいよ生活スペースがなくなり、机の上が仕事道具でとっ散らかってしまうようになりました。
今回はそれを解消するために導入したモニターアームのお話です。
amazonで格安で購入したモニターアーム、NORTH BAYOU F80ですが全く問題なく大活躍してくれています。机の上をスッキリさせたい方、オススメです…!
モニターアームのメリット
モニターアームとはその名の通りモニターを支えるアームなのですが、利点が2つあります。
①モニターのスタンド部分のスペースが空くこと
モニターが浮くことでその下のスペースが使えるようになりますので、書類を広げたりキーボードをしまったり机が広がります。スタンドは意外と大きいので邪魔になっていたことに気がつきます。
②モニターを好きな位置に移動させられること
モニターアームの間接可動域内であれば好きな位置にモニターを動かせます。首や腰に負担にならないような位置に動かせますし、ピボット機能で縦長のディスプレイとしても使えます。(長い表形式のエクセルなどを見るときに便利です。)
また仕事以外の邪魔な時は脇に避けて置いておくこともできるので、そもそもの目的であった机の上の省スペース化を図ることができます。
モニターアーム選び
モニターアームを選ぶのにいくつか考えなければいけないポイントがあります。
①ディスプレイ側が対応しているか
大抵のディスプレイには背面にディスプレイ固定用の4つ穴が空いています。最も普及しているのはVESAという規格の75×75mmもしくは100×100mmのものです。殆どのモニターアームはどちらにも対応するようになっていますが、一部電源ケーブルなどと干渉する可能性があるので注意が必要です。
②机が対応しているか
机にモニターアームを設置する方法として、天板を挟み込むクランプ式と、ケーブル用の穴を利用する(もしくは穴を開けて)グロメット式があります。机の形状によってどちらが使えるか考える必要があります。こちらも通常はどちらにも対応できるアダプターがついてくることが殆どです。
私の場合机の幕板が邪魔でクランプ式の設置を諦めかけましたが、幕板の裏側に木の板を設置してクランプ面積を増やして対応しました。(推奨はしない)
③アームの可動形式
物によっては高さは固定して左右にだけ振れるシンプルなタイプや、多関節で可動域が非常に多いガススプリング式などがあります。ガススプリング式の方が自由に動かしやすいですが、複雑な構造上重量が増え価格も上がり、また故障リスクも高まります。どちらを選ぶかは考え方次第です。
NORTH BAYOU F80
上記を検討した結果、最終的に私が選んだのはNORTHBAYOUのF80です。なぜこれを選んだかというとめちゃくちゃ安かったからです。
購入時は4,000円強。Amazonのポイントが少しあったので3,500円ほどで購入しました。まともな(というとF80に失礼か?)名の通ったブランドの物を買うと平気で1万円は超えてきますので、そこまでは出せないな〜という方には多少リスク覚悟でお勧めです。
サイズ感は上記をご参考ください。
箱の中身はこんな感じ。中央に見えるのが本体です。何キロもあるモニターを保持するのですから当然と言えば当然ですが、結構ゴツいですね。
しまわれている状態ではベルクロで止められていますが、これを外すとスプリングの力でバンッ!とアームが開きます。怪我するレベルですのでお気をつけください。
中身はこのような感じ。ディスプレイ側のマウントは75mmにも100mmにも対応。机側はクランプ式にもグロメット式にも対応しています。
説明書はがっつり中国語です。英語版もあるので何とか解読していきましょう。
取り付け作業
そこまで難しいことはないですが、机の形状によっては難儀することがあるかもしれません。(した)
まず机にはクランプ式で設置しました。幕板が邪魔でうまく止められなかったので、幕板の裏側に幕板と同じ長さの木端を設置し、それと幕板を共に締める形で対応しています。
安定感は高く今のところ問題はありませんが、推奨はしませんので自己判断でお願い致します。ちなみに机は柔らかいパイン材なのですが、設置した場所にはゴリゴリに凹みや痕が残ります。気になる方は鉄板を敷いたりして補強したほうが良いと思います。
なおクランプ部分は1cmほど外側にはみ出しますので、机を壁にビタっと寄せることはできなくなります。それが嫌だったので今回は壁側ではない側面に、出来るだけ端に寄せて設置することにしました。
続いてディスプレイを付けていきます。この機種の場合まずディスプレイの上の穴2つに軽くボルトを通し、引っ掛けるような形で仮設置します。
この後全てのボルトを通ししっかり閉めれば完了です。一人でも10分ぐらいあればここまで出来ると思います。
今回は21.5インチのモニターでしたが、これが26インチとかになってくるとまた大変だと思いますので二人ぐらいいた方が良いかもしれません。
続いて各関節部の調整をしていきます。それぞれ調整用のボルトがありますので、アーレンキーを差し込んでバネの強さを調整します。今回はかなり軽めの21.5インチでしたので最弱に近いレベルに弱めました。初期設定の状態ではバネの力が強く勝手に跳ね上がってしまう状態でした。
調整が終わったらケーブル類を通していきます。アーム内にケーブル類を収納することができます。
PCとHDMIケーブルも設置場所や長さに制約がなければ一緒に通してしまえばスマートですね。
しかしこのロゴ、某靴メーカーに酷似していると思うんですが大丈夫なんでしょうか。
設置完了&感想
というわけで無事に設置が完了しました。
基本的にはスタンドで底上げしたノートPCのディスプレイ下端と揃えて使っています。
もちろん高さもこの通り好きなように変えられます。
縦向きも可。
首が疲れにくくなったので、長時間のデスクワークもだいぶ楽になりました。
そして仕事以外の時はこのように端に避けておくことができます。当初の目的である机の上をスッキリさせる、という点はしっかりクリアしていて満足です。
現状特に問題なく、非常に便利に使えていますが、レビューの中には経年と共に勝手にお辞儀するようになった、だとかそういう話もちょこちょこあるのでしばらく使ってみてまた変化があれば追記したいと思います。
3000円台で購入できる格安モニターアームとしては大満足の結果でした。モニターアームの導入、オススメです。
【ホテル御三家】憧れの帝国ホテル東京ステイ① 客室編:本館デラックスダブル
煌びやかなシャンデリアと美しい装花。すれ違う人は上品な紳士淑女ばかり。
ここは帝国ホテル東京。名実ともに日本一のホテルです。
東京都千代田区に位置する帝国ホテルは、ニューオータニ、オークラと並ぶ日本のホテル御三家の一つとして数えられ、明治19年の開業以来日本を代表するホテルとして国内外の要人や芸能人たちに愛され続けてきたきました。
今回は当然初めての滞在でしたが、とても素晴らしい経験になりました。
まさに別世界だった帝国ホテルステイ。今日はその感動をシェアしたい記事です。
アクセス
帝国ホテルは東京都千代田区内幸町にあります。地下鉄の場合は内幸町か日比谷駅、JRの場合は新橋か東京が最寄になるかと思います。
多くのゲストがタクシーでいらっしゃっていましたが、おそらくは東京駅からだと思います。(どう考えても1メーター程度なので僕なら大雨でも歩きます。)
今回私は自家用車で向かいました。近場でしたので下道で行きましたが、高速であれば首都高の丸の内、銀座、霞が関ICあたりが最寄りになるかと思います。
日比谷通りを南進していると、日比谷公園の目の前にどんと見えてくるこの建物が帝国ホテル東京です。
この建物は三代目で1970年に竣工。地上17階、客室数772を数える巨大なホテルです。この建物の裏手にはタワー棟もあり、そちらと合わせた総客室数は1000を超えます。
入り口の車寄せにはタクシーがずらり。
確かにここから乗るお客さんは羽振りも良さそうだし、良いスポットなのかもしれません。お釣りは結構、って言いそう。
車を着けるとドアマンがすぐに荷物を下ろしてくれます。名字を告げるとすぐに「(下の名前)様でよろしいですか?」と返されビビります。自家用車で行くこととチェックインの時間をあらかじめ伝えていたので、ある程度リスト化はされているのでしょうけどよく覚えていますね…。
ちなみにバレーサービスはありません。このクラスのホテルでは逆に珍しい気もしますが、私としてはその方が大変気楽ですのでありがたいことです。
自走式の立体駐車場ですがBMWやベンツだけでなく、ジャガーやマセラティのようなベクトルの違うタイプの高級車が止まっているのが印象的でした。
ちなみに駐車料金は一泊12,000円!東京頭おかしいな…。なお、宿泊者は無料ですのでご安心ください。
チェックイン
そしてついにやってきましたこの正面ロビー!見たことある、見たことがあるぞ〜!(一休.comのページで。)
正面のロビー装花は常連のゲストが毎月楽しみにされている(それってつまり毎月泊まりに来るってこと………????)ようで、ホテルのトップページにも今月の装花というコーナーがあります。
これは確かに立派なものです。1000本のバラを使ったという大作。
アクセントのチュールにはウエディングドレスのヴェールを再利用しているんだとか。
この装花の前で記念撮影をするご夫婦が絶えません。またドレス姿で結婚式の前撮りをされている方もいました。帝国ホテルで結婚式か…。住む世界が違うな…。
隣にはちょうど時期だったので大きなクリスマスツリーもありました。いや、そんなことよりも募金箱の札比率が高すぎる、どうなってるんだ。
普通募金箱っていうのは1円10円レベルで、お釣りが出た時にサラッと入れるものだと思っていましたが、ここはちょっと違うようです。
フロントは広く、全部で15カウンター位あったかと思いますが、そのうち1/3程はインペリアルクラブ会員、つまりお得意様専用のカウンターとなっています。なお30歳以下の人にはインペリアルクラブの入会は認められていません。う〜ん、大人の世界。
チェックインは通常14時から。ラグジュアリーホテルは早いですね。ちなみにチェックアウトも12時と遅めです。
お帰りなさいませ、と声をかけられ面食らいつつも当たり前のような顔をしてチェックインを行います。事前に食事の手配など色々とお願いしておいたことがあったのですがどれも漏れなく相互確認。
お部屋へのご案内はどう致しますか?と聞かれてお願いすると、すでに後ろには笑顔のベルボーイが立っているのでした。
人の多い1.2階エレベーターホールには基本的にいつもスタッフがいて、自分でボタンを押す機会はほとんどありません。
エレベーター内もいちいち豪華…。一輪挿しまであって驚きます。
客室 本館デラックスダブル
案内していただき到着したのは本館のデラックスダブルルーム。
帝国ホテル東京は大きくタワー棟と本館に分かれていて、本館の方が若干価格帯が高めです。デラックスルームはランクとしては下から2番目のお部屋ですが、それでもなかなかのお値段です。
では早速入ってみましょう。
40平米ほどのシンプルなお部屋です。
ベッドは160cm幅ぐらいでしょうか。
この1人用ソファー!外国感が強くて昔から憧れです。
窓際には執務スペースも用意されています。
メモや鏡など全てに帝国ホテルのロゴが入っています。
ルームキーはこんな感じ。このチェック柄はティーカップ等にもあしらわれています。
さて、眺望はというと周りをビルに囲まれていることもあり、あまり背の高くない帝国ホテルでは期待できないと思っていましたが、それでも日比谷公園側の開けた景色を望むお部屋をアサインして頂きました。
すぐ隣にある建物は日生劇場です。重厚かつ豪華絢爛な作りで有名な劇場で一度は入ってみたい。写真には写っていませんがその隣には宝塚劇場もあります。
非常に澄んだ冬空です。都心でこれだけ空がひらけたところを探すのは難しいかもしれません。
ベッドサイドテーブルには電話とタブレット端末が用意されています。
このタブレットで照明やカーテンを操作することができます。
カーテンもほらこの通り。(gif)
その他館内の案内なども見ることができます。ターンダウンやバゲッジダウンその他ルームサービスは電話での対応となるようです。
ベッドの正面はテレビボードとチェストになっています。
グラス類も一通り揃っています。後ほどワインをお願いしたところ、ワイングラスは備え付けのものよりちょっと高級そうなもの(雰囲気だけで判断)も持ってきていただきました。
このコーヒーカップのシュッとしたデザインが好き。
パジャマは確かセパレートだったような?気がします。バスローブも備え付けがあります。
続いてウェットエリアです。
椅子があるので朝もゆっくり支度ができそうです。
アメニティ。
どのタオルにも必ずロゴ入りです。百獣の王ライオンと、船旅を表す船の操舵輪。明治時代より続く伝統のロゴです。
普通のホテルにはないけど高級ホテルには必ずある体重計。何故なんでしょうね?長く滞在する人が多いのかな。もしくはここ一年で一気に太った私への嫌がらせでしょうか。
お風呂は洗い場付きで浴槽も足を伸ばして入れる広さ。
当然ガラス張りです。なぜホテルは風呂をガラス張りにしたがるのか???いやらしいから???
こちらはトイレ。かろうじて磨りガラスです。ここまで透明のガラスだったらどうしようかと不安に思っていた所でした。
この電話、何…?ベイシンの脇にも同じ電話があって、おそらくそこと繋がってるんだと思いますが、もしフロントにかかっちゃったりしたらと思って怖くて触りませんでした。
そしてお部屋の入り口に戻ってくるとクローゼット。広くはありませんが必要十分で機能的です。
入り口ドア横には姿見が設置してあります。
また照明のほかにドアプレート代わりのサインスイッチが設置しており
このように外側に表示することができます。これは便利。
部屋全体の印象としては十分な広さで機能的です。
なにより『清潔感の高さ』は今まで泊まったホテルの中で一番でした。建設から50年経っているにもかかわらず古さを感じさせるところが全くありません。
どこのホテルでも大抵は多少は客室のカーペットにシミがあったり、特にエレベーターホールなどの共有部は壁や床の擦れ等、経年劣化を感じさせるものですが、頻繁に張り替えているのかそう言った汚れはほとんど見当たりません。
水回りも最新設備とは言いませんが、水垢ひとつなく清潔です。
はっきり言ってこの土地の相場感からしたら、この客室の広さでの宿泊料金は高い方だと思いますが、でもこの丁寧に手入れをされた部屋を見れば納得です。外資系ホテルのような入った瞬間ラグジュアリー!!という派手さはありませんが、設備を丁寧に手入れしながら使っていく、そういうところにお金をかけるタイプのホテルなのだと気付きました。
長くなってしまいましたのでここまでを客室編として前編とし、後編は食事と館内設備をまとめたいと思います。
2000万円のピアノが弾けるミュージックルーム、葉巻に大理石のテーブル、さらに古代ローマのコインまで売っているアーケード、ルームサービスなどやたら無闇に豪華な帝国ホテルの夜を後編でご紹介します。
【ホテル御三家】憧れの帝国ホテル東京ステイ② 食事・館内施設編
この記事は前回の記事の続きです。前編をご覧になっていない方は是非①客室編よりご覧ください。
ミュージックルーム
さて一通り客室を物色し終えた後は、ちょっと特別なお部屋に向かいます。予約の際にお願いしていました、ミュージックルームです。
帝国ホテルにはピアノが常設してあるミュージックルームがあり、宿泊客は2時間まで無料で利用することができます。ちなみに宿泊者以外の人が利用すると1時間で18,000円です。(?????)
べらぼうな値段ですがその理由はおそらくこの部屋に置いてあるピアノにあります。
このピアノはSTEINWAY社のもので、ピアノ界のポルシェとも称される高級品です。一般的なグランドピアノが300万円ほどの所、STEINWAYは家庭用で1200万〜、コンサートホール用のものになると2000万円を軽く超えます。家が建つじゃん。
全てのピアノが職人の手による手作業で、注文から完成までに1年以上かかると言われています。
今回はピアノが趣味の彼女のために、このお部屋をお借りしたのでした。
ピアノに限らず豪華な室内です。もちろん防音。
猫足のテーブルセットが雰囲気を引き立てます。
ソファーもふかふか。
このカーテンに妙に親近感を抱くのは、髭男爵のひぐち君(色違い)を彷彿とさせるデザインだからでしょうか。
テレビとスピーカーも用意されてあるので対応するメディアを持ってくれば爆音で楽しむこともできます。
過去にこの部屋を利用したであろう、かつすごい人であろう方々のサイン入りの写真も飾られています。
(調べたら世界三大テノールのパヴァロッティ氏などそうそうたるメンバーでした)
スタインウェイのピアノが無料で弾けるなんて滅多にないことですから、宿泊の際は是非この部屋を利用してみてください。
夕食 パークサイドダイナー
この日の夕食はホテル内一階のパークサイドダイナーで頂くことにしました。帝国ホテル内のレストランとしてはカジュアルな位置付けでお財布にも優しい。
カレーやグリル料理が3000円〜、パンケーキが1500円位の価格設定で、誤解を恐れずに言えば高級なファミレスといった様子。あまり肩肘張らずに食事ができるのが嬉しい。
とは言えゲストはやはり帝国ホテルの客だな…という雰囲気でみなさんきちんとした格好をされています。
「"甚だ勝手ではございますが"、サービス料10%を加算させて頂きます。」私の語彙には一切無い言い回しにややウケます。
「甚だ勝手ではございますが」という慇懃なフレーズは私の中でちょっとした流行語になりました。
いろいろ悩みましたがダイナーセットをお願いしまして、まず前菜のスモークサーモンとポテトサラダ。
ステーキ丼
カスタードプリンと美味しくいただきました。
食事も美味しいですがこういうところは人間観察をしているのが楽しいですね。
明らかに常連であろうお爺さまが一段高いカウンター席から降りる時、スタッフが当たり前のように肩を貸し、お爺さまも当たり前のように肩を借りて降りる。そしてスタッフが差し出した杖を笑顔で受け取ると礼を言い去っていく。
またあるテーブルでは医者か教員か、はたまた代議士か分かりませんが『先生』と呼ばれるスーツ姿の男性がスタッフと親しげに会話。
う〜む、住む世界が違います。ここの人たちを見ていてだんだん気づいてきましたが、良いホテルではスタッフが好意で何かしてくれる時にはむしろ遠慮しないのがマナーなんでしょうね。車のドアは開けてもらい、重い荷物も持ってもらい、それに対して笑顔で礼を言う。ここまでが様式美として完成しているような気がします。
帝国ホテルアーケード
食事の後は腹ごなしにアーケードを散歩です。
帝国ホテルにはアーケードと呼ばれるショッピングモールがあります。50以上の店舗が入っていて、コンビニやドラッグストア的な日用品から葉巻にお酒はたまた刀剣などの嗜好品、ファッションにジュエリーなどさまざまな高級店が軒を連ねています。
今日本全国に、庇などで覆われたいわゆるアーケード商店街がありますが、その発祥がこの帝国ホテルアーケードです。現在は地下にありますが、大正12年に帝国ホテルアーケードが誕生した際には一階に位置し、外国人客向けの店が多く出店していました。
ディズニーシーのインディージョーンズっぽい通路
店舗一覧を見てみますが、びっくりするぐらい知らないお店ばかりで慄きます。知っているのは食器のノリタケと、レディースアートネイチャーぐらいでしょうか。やはり中高年をターゲットとしたお店が多いようですね。
当然ですがジャスコのモールに行くような感覚ではお店に入れません。3万円する子供服とか、200万円のジュエリーなどが平気で並んでいます。
あと思ったのですが、私にとってはまったくもって生活に「必要ない物」が多いですね。あんまり欲しいものが無いです。これは決してバカにしようとか物が悪いとかそういう意味じゃなくて、生きてる世界が全く違うんだな、という感覚です。
超高い食器とか…200万のネックレスとか…全く人生には必要ないじゃないですか。でもそれを求める、求められる人生があってそこに喜びを感じる人がいるわけで、これは面白いなぁと思いました。
まさに住む世界が違うと思い知らされた面白い経験でした。
ルームサービス ワインとデザート
さて、アーケードでウインドウショッピング(死語)の後はお部屋に戻ります。
チェックインの際にワインクーラーをお願いしておいたのですが、夕飯中にしっかり準備しておいて頂けました。
そしてルームサービスでお願いしていたデザートです。こちらはアーケードに入っているショップ、ガルガンチュワのケーキ。ホームページで見た時に一目惚れしてこのケーキの予約をしておいたのでした。
カトラリー等は特にリクエストしていませんでした(なぜならそこまで気が回っていなかったから)が、しっかり用意して頂き大変助かりました。一輪挿しのバラもご好意で用意していただいた模様。
このケーキはロビーにあったドーム型のバラ装花をイメージしたものです。これ↓
ピスタチオの生地の上にバラのムース、さらにその上を真紅のルビーチョコレートソースで包んだものです。食べるとバラの香りが広がります。(と説明文に書いてありました。)
※カットがうまくいかず断面にソースがつくとややおどろおどろしい感じになります。
頂いた感想としては「あと5個食べたい。」といった感じです。泡が進みます。
あとワインクーラーって富豪っぽくて好奇心で使ってみたんですけど、すぐ冷えてなかなか良いですね。帝国ホテルのシンボルである百獣の王ライオンが我々を見守っています。
また見づらいと思いますがテーブルクロスにもロゴが。消耗品なのに本当に細かいところまでお金をかけています。
デザートとワインで血糖値がグンッと上がって、うつらうつらしてきました。部屋飲みはそのままゴロンと横になれるのが良い。
窓の外には日生劇場と、静かな日比谷公園。日本のど真ん中の夜を眺めながら贅沢な眠りに落ちて行きます。
朝食・チェックアウト
翌朝は何も予定を入れていなかったので、のんびりと起きてからホテルショップのガルガンチュワに朝食を買いに行きました。
ガルガンチュワは「帝国ホテルの味をご家庭で」をコンセプトにしたショップでパンから惣菜、もちろんお土産までなんでも揃っているお店です。
今回は菓子パンとサーモンのマリネを買ってきてお部屋でいただくことにしました。パンは大体700円程、サーモンマリネは1200円です。この値段に驚いているようでは帝国ホテルで生きていけません。「なるほどね」みたいな顔で会計を済ませます。
そして当たり前のように美味い。
朝食をいただいた後は名残惜しいですがチェックアウト。一晩でしたが良い夢を見させて頂きました。
チェックアウトに並んでいる最中に「御荷物はお預かり致しますか?」とスタッフが声を掛けてきます。ちょうどお願いしようと思っていたのでややビビりながらお願い致しました。
「ご宿泊はいかがでしたか?」「出来るなら今日も泊まりたいです」お世辞ではなく本心ですが、そう出来ないのが小市民の悲しいところです。
ランデブーラウンジとインペリアルタイム
チェックアウト後はどうしようか悩みましたが、そうそう来れない帝国ホテル、骨の髄までしゃぶりつくなければならないと貧乏根性に身を任せもう少しずるずると館内に残ります。
お邪魔したのはロビーにある『ランデブーラウンジ』
ドラマなどにも度々登場する、帝国ホテルの顔とも言えるラウンジです。
紅茶を頼もうとしたら紅茶だけで5種類、さらにハーブティーも4種類と様々な選択肢が。私はアールグレイをお願いしました。なぜなら聞いたことがあるからです。
ちなみにこの一杯(ポットで頂くので正確には2.5杯ぐらい)で、午後ティーが10L分は買える値段です。
悪趣味ながらこのラウンジも人間観察が楽しいところです。プチお見合いをしていると思われる中年男性とお嬢様のぎこちない会話や、着物が普段着といった雰囲気の大おばあさまの美しい所作など、普段はなかなかお目にかかれない光景が繰り広げられています。
またこのラウンジに隣接して『インペリアルタイム』と名付けられた、帝国ホテルの歴史的資料を展示したスペースがあります。
マリリン・モンローやジョン・ウェイン、チャップリンといった大スターから、エリザベス2世女王陛下やニクソン大統領、鉄の女マーガレット・サッチャーなどの要人まで、過去に帝国ホテルに滞在した様々な有名人の写真も飾られています。
中には戦前に使われていたフライパンも。
戦時中の金属供出の際には、料理人は中庭に埋めてまでしてこのフライパンも守ったという逸話が有るそうです。
またフランク・ロイド・ライトが設計した、ライト館と呼ばれる先代の帝国ホテル本館についての展示も見ることができます。
石造の建物は様々な意匠が施されとても壮麗だったとの事。建替えの際には反対運動が起こるほど愛されていた建物です。
現在はその一部が愛知県の犬山市にある「明治村」に移築されており、往年の美しい姿を現代に残しています。
その建築の特徴はこのような飾柱。
柱の中には電灯が仕込まれており、ランタンのように優しい光に包まれていたとの事です。石材はこのブログでも以前に出てきた大谷石を使用しています。加工が容易で耐火性に強いと言った特徴を持つこの石は国会議事堂等を始めとし、戦前から多くの建物に使用されてきたのですね。
往年の帝国ホテルを想う素敵な展示でした。
帝国ホテルプラザ
続いては帝国ホテルプラザに向かいます。こちらもショッピングモールの様な施設で、昨日訪れたアーケードは本館地下に、プラザは新館であるタワー棟の1-4階にあります。
本館からはアーケードと地下通路を抜けていくことができます。
やっぱりディズニーシーっぽい階段。アラビアンコーストっぽい。
あ!回転ドアだ。ホテルっぽくてテンションが上がるぞ。10年ぐらい前に事故が相次いで最近は見なくなった印象です。
一回入り口は吹き抜けになっていて開放感があります。
そして土曜にもかかわらずあまり人がいません。見ているうちにわかりましたが、やはりアーケードと同様に一般人が欲しがるようなものはあまり売っていないからでしょうか。
こっちはアーケードよりかなり趣味性が強いですラインナップです。特に女性向けのお店が多いかな?
B1Fに「天一」と書いてあって、マジ?天下一品(ラーメンチェーン店)やるなぁ!と思っていたら、普通にめちゃくちゃ高級な天ぷら屋さんでした。
古代ローマのコインが売っています。どうやらマジモンのようです。どんな人が買うんだろうか。
こちらは中世ヨーロッパみたいな素敵な家具が並びます。ほとんど3桁万円で驚愕。まずこの家具が似合う家を買うところから始めなければいけません。
やっぱりプラザでも何も買うものがありませんでした。ここに訪れる人たちが別世界の住人であることがよくわかって面白い体験でした。
というわけで一泊二日でホテル内をぐるぐると探検しつくりましたが、本当にざっと見ただけで食事や体験をゆっくり楽しんだから一泊では全く足りなさそうですね。もうほとんど一つの街のような規模で、ホテル内だけで全てが完結します。歩いているだけで楽しいホテルでした。
総括
「何か他にお手伝いできることはございますか?」何度も耳にした帝国ホテルスタッフの口癖です。ドアマン、フロント、ウェイターにベルスタッフ、誰もが去り際に必ずこう聞いてきます。
それだけではなく相手が望んでいることを察して、荷物を預かったり肩を貸したり、あるいは必要な備品を用意したりと常にゲストに目を配ってくれています。
このスタッフの素晴らしさが何にも変え難いこのホテル一番の財産であると感じました。
今回の宿泊にあたり、コンシェルジュにはさまざまなわがままを聞いていただきました。お部屋の相談からミュージックルームやレストランの予約、花束やケーキの用意等、こちらの細かい注文もあり長い時は何十分も電話したことがありましたが嫌な態度一つせず全て完璧に準備していただきました。
そしてそうした情報はコンシェルジュだけでなくフロント係にもきちんと全て引き継がれており、またケーキや花束などサプライズに関することは決してあちらからは口にしません。毎日膨大な数訪れるゲスト一人ひとりの情報をきちんと把握しているその態度に誇りを感じました。
外資系高級ホテルのようなド派手さはありません。部屋はどちらかと言えば地味な方でしょう。でもシミひとつないカーペットに清潔感の高い客室、聞いたらなんだって用意がある備品、そしてなにより最高に気の利くスタッフ達。滞在するゲストのことを一番に思うその姿勢はとても素晴らしいものです。
ちょっと、いや、かなり無理をした帝国ホテルステイでしたが払ったお金以上の学びを得たとてもよい経験でした。
私の中で何度でも泊まりたいお気に入りのホテルになりました。何度でも泊まれるかは、また別問題ですが…。
追記
宿泊したのはもう昨年のことなのですが、今年に入ってから手紙が届きました。
宛名が筆で書かれており、全く検討もつかなかったので恐る恐る差出人を見てみると「帝国ホテル東京 総支配人」の文字。
中身はアンケートを書いたことに対するお礼状でしたが(怒られなくてよかった)なんと総支配人の直筆!お返事が遅くなって申し訳ございません…との事でしたが、そりゃ時間もかかるよなと。
アンケートに記入したのは返事を求めるような内容ではなかった(ホテルスタッフへのお礼)でしたが、恐らく全てのアンケートに対して返事を出しているのでしょうね。
毎日膨大な数の意見が寄せられるはずで、それに一つ一つ真摯に向き合って行く…手紙を出すのだってタダじゃないですし本当に凄いホテルだと改めて感じました。こんな事までされたら、また泊まりに行きたくなってしまうではありませんか。こまったなぁ。
関連記事〈高級ホテル〉
【バカのハッピーセット】オードブルを初めて買った日
クリスマスや年末になるとスーパーに並ぶオードブル。男子中学生が好きそうな揚げ物がてんこ盛りです。
こんなバカ丸出しなお惣菜、一体誰が買
買いました。
だって美味しそうだったし、本当はみんなも買いたいんでしょう?カゴに入らないところもバカ丸出しだから買うのが恥ずかしいだけで。
今月の私はボーナスが入ったから無敵です。
それからこちらも忘れちゃいけない大事なもの、今日はエビスにしちゃおう。
オードブルの皿、当然袋に入らないので手で持って歩きます。エレベーター内での周りの視線が痛かった…。
傾けないように慎重に家まで運搬。
さて、帰宅しました。う〜ん、うまそうだ。
滅多にない機会なので食べる前に観察しましょう。
「年越し㊗️」年末に買ったのでこんなシールがついてます。いいですね、みんなでこれを囲んで年越しなんてのも。
いや、賞味期限12/31の朝じゃん。君は年越せないよ。まあでも年越し蕎麦も大晦日中に食べるものですからね、いいでしょう。
ちなみに総熱量は3390kcalあります。そして脂質は200g以上。無人島に持っていくのにもいいかもしれません。
あと、オードブルって普通何人かで分けるものだと思うんですけど、ガッツリ奇数なんですね。
まあ陰陽五行思想では奇数は縁起のいい数字とされていますからね、それも良いでしょう。
さて、いざ食べようと思ったんですが、温めなければなりません。
皿がバカデカすぎてレンジには入らない(多分容器的にもダメ)し、一つ一つ温めていきましょう。
1〜2種類ずつ皿に乗せてだいたい2分ずつぐらいの温めを6セット。温めている端から先に温めた惣菜が冷めていきます。ダメだこりゃ。
tips! オードブルを食べるときは1m四方のレンジを先に購入しておくと良いでしょう。
ようやくあたため終わりました。これ、大晦日にやってたら年越しちゃうので気をつけてください。
それでは本日のスターティングメンバーを紹介します。
1(中) シュウマイ
2(三)イカゲソの唐揚げ
3(左)肉団子
4(右)エビフライ
5(一)エビチリ
6(二)春巻き
7(遊)チャーシュー
8(捕)唐揚げのパチモンのナゲット
9(投)ポテトフライ
バッテリーがやや頼りないですが、打たせて取る野球で頑張っていきたいです。
たべた感想としては、もう向こう2ヶ月ぐらいは揚げ物は遠慮しておきたいと思いました。生まれて初めてオードブルを買った日の思い出でした。さようなら。
関連記事 (真面目な)グルメ関係
・秋葉原ど真ん中にある蒸留所兼カフェ
・季節ごとのメニューが楽しい隠れ家カフェ
【奥多摩工業】公道から工場見学 無人トロッコを見に行く【曳鉄線】
別に悪いことは何もしていないのですが、どうも落ち着かずキョロキョロしてしまいます。
「コラ〜!!!何勝手に入っとるか!!!」とヘルメットを被ったおじさんに怒られないかビクビクです。
そんなどう見ても工場内に忍び込んでしまったようなこの写真ですが、今立っているこの場所はれっきとした公道。
奥多摩駅のすぐ近く、セメントの原料となる石灰の生産を行う奥多摩工業という会社の工場内を貫く公道上から撮影しています。
なかなか珍しい工場内公道、そしてさらにその先には無人で動くトロッコが…?こんな面白い話を聞いて行かないわけにはいきませんでした。
今回は奥多摩工業氷川工場と曳鉄線見学の話です。
アクセス
最近このブログに大変よく登場する奥多摩駅ですが、なぜならこの夏〜秋に訪れたものを小出し小出しにしていく作戦を取っているからです。ということで写真もガッツリ使い回しでいきましょう。
今回訪れる奥多摩工業は工場としてはやたらに好立地にあり、奥多摩駅からすぐのところにあります。というか駅の隣にあります。
それもそのはずで、現在は青梅線と呼ばれているこの路線の御嶽駅-奥多摩駅間はこの奥多摩工業が開通を目論んで敷設免許まで保有していた路線なのです。結局は自身での開通は叶わず、戦時買収によって国に譲渡、国鉄として開通することになりますが路線はそのままでしたので超駅近の工場と相成りました。
車の場合は奥多摩町役場の隣にコインパーキングがありますので、そちらの利用がおすすめです。今回私は車をここに止めて、工場までは歩いて行くことにします。
駅から多摩川方面に少し降り、踏切を渡ります。踏切の名は「学校通踏切」。
踏切の先はかなり急な上り坂で、チャリだったら登れないぐらいのキツイ道です。学校通りという名に相応しく、少し登ると学校が見えてきます。
全校生徒が60人ほど、当然1学年1クラスの非常に長閑な小学校です。そして学校の奥に見えるのが奥多摩工業の工場。まだ遠いですがそれでも迫力がありますね…。
方角があっていたので勘で校門の横の道を登ったら、ガッツリ体育館とプールがありました。
変質者として通報される前にそそくさとおります。
正解の道はこちらですが、どう見ても不正解の道に見えます。
奥多摩工業 氷川工場
と思っていたら突然森が開けて工場が出てきました。いろんなところからガタガタゴトゴトと工場っぽい音が響いてきます。
この写真の場所で二手に道が分かれていますが、下に降りると工場内へ、右は公道となっています。当然ですが工場敷地内に入ったり、また頻繁に通行する工場関係の車両の邪魔になるような行為はしないようご注意ください。
前述の通りここは石灰を作る工場で、あたりは石灰の粉が大量に舞っています。気になる人はマスクがあった方が良いかもしれません。
縦横無尽に伸びるコンベアやパイプに心が躍ります。ずいぶん錆び付いている設備もあり、工場内のすべてが稼働しているわけではないようですが、まだまだ現役の工場として動いています。
そして極め付けはここ、公道の上にまで工場の設備が張り出しています。頭上注意!といった看板も設置されていて、完全に工場内に入ってしまった気分です。繰り返しますがここは公道です。
先ほど「道が工場内を貫いている」というような表現をしましたが、実際はおそらく逆で工場を拡張していくうちに、もともとあった公道を取り囲むような形になってしまったというのが正しいかと思います。
至る所に「この先立ち入り禁止!」というようなゲートがあるのですが、それは逆説的に今いるこの場所はセーフだと教えてくれています。
こちらは石灰石を貯めておく貯蔵場でしょうか。
でけ〜。中に落ちて蟻地獄的な状態になった自分を想像して勝手に震えています。
訪れた日は確か土曜日でしたが工場は一部稼働しているようで、石灰石がベルトコンベアでガラガラと運ばれていく様子も確認できました。(gif)
こう見渡してみるとかなりジブリっぽいですね。(gif)
敷地は大きいですが、ほとんどの工程はオートメーション化されていて人影は見当たりません。古びた工場に見えますがその中身は近代的です。
無人トロッコ 曳鉄線
そしてそのオートメーション化の最たる例が、この工場を抜けたさらに先にあります。工場のあたりまでは一応舗装された道がありますが、その先の山道をさらに進みます。
足場が悪く、谷側は傾斜がきついので単独行動の場合は特に気をつけてください。
完全に山道ではありますが、地元の人もよく通る道のようで踏み跡はしっかりついています。
山道に入って5分ほどすると見えてきます。そう、無人で動くトロッコの姿が。
このトロッコは山奥の採掘現場から、石灰石を先程の工場までは運ぶための鉄道です。
アニメみたいにベタな見た目をしたトロッコが無人でカタコトと動いています。動力はレールに沿って張られたワイヤーですので、ケーブルカーの一種と言えるでしょうか。
まさか東京でこんな面白い光景が見られるとは…。鉱山というのも現代ではなかなか難しい事業でしょうし、こうしていまも残っているのは本当に奇跡的です。
ちなみにこの無人トロッコ、実は山道を登らなくてもみることはできます。先日紹介した日原鍾乳洞、そこまで登る道の上を鉄橋が横切っているのです。
でも実際のところは、この道は離合も難しいような狭小路で運転してる人が見る余裕なんてほとんどないのですが。
ちなみにこのトロッコは常に動いているわけではなく、工場が止まる土休日や、平日でも夕方になると動いていないことが多いようです。動いているのを見られたらラッキーですね。
総括
奥多摩駅周辺は山登りや川遊びなど、アウトドアに最適な場所でもありますが、ちょっと山を登るとこんな面白い景色が広がっています。
まるでジブリの世界のような巨大工場にマリオで見たようなトロッコ、心躍る大人の社会科見学でした。
関連記事〈奥多摩〉
『Beer Cafe VERTERE(バテレ)』奥多摩駅徒歩30秒 テラスでクラフトビールを味わう
山に抱かれるようにして建つこのロッジ風の建物は、JR青梅線の終点奥多摩駅です。
青梅線の起点立川駅から約40km、海抜標高は東京タワーとほぼ同じ343mで東京都にあるJR駅としては最も標高が高い場所に位置します。
東京にありながら入線する車両は4〜6両と長閑な駅ですが、登山客や手近に自然を楽しみたい観光客でシーズンになると賑わいます。
観光列車リゾートやまどりが入線です。
今回はこの奥多摩駅から徒歩1分の場所にあるクラフトビールカフェ『バテレ』に行ってみた話。
テラスで食べる揚げ物とビールは最高なのです。
ビアカフェ バテレ
バテレは奥多摩駅をでてすぐ、路地を入ったところにあります。
ちょっと入るのを戸惑うような細い道ですが、入って30mほどのすぐのところにありますので恐れず進んでみましょう。
この道はネコが多い。
こちらの立派な門構えの古民家が今回主役のバテレ。
築70余年の古民家を店主の方が改装してビアカフェとして営業しています。ここでは奥多摩の地で育ったホップ等を使った自家醸造のビールを頂くことができます。
門の中はずいぶん敷地が広く、立派なお宅であったことを伺わせます。鎖樋って最近見なくなりましたね。雨の日にここをつたう水を眺めるのが好きです。
店内は綺麗に改築されていて、お席は店内が20席ほど、テラス席もありそちらも20席ほどあるかと思います。
支払いは現金のみのキャッシュオンのため、店内のカウンターで支払いと引き換えにビール等を受け取ります。
訪れたのはまだ初秋の暖かい日でしたのでテラス席にお邪魔しました。
メニューはこんな感じ。10種類ほどから好みのビールを選ぶことができます。どのビールも1パイントで1,000円ほどです。ソフトドリンクも数種類用意があります。
フードメニューは冷菜から揚げ物まで揃っていて、冷菜の類はカウンターですぐ受け取れます。揚げ物は揚げたてのものをテーブルまで運んでもらえます。
では早速ドリンクからいただきましょう。ジンジャーエールとゴールデンエールのシラーです。写真のものはハーフサイズ。
綺麗な黄金色です。
ビールの苦味を表す単位のIBUというものがありますが、シラーはIBU:7。エビスが25、アサヒスーパードライが16程ですのでかなり苦味の少ないすっきりとしたビールです。ということを今調べました。
一言で言えば「飲みやすい」と、そういうことです。(笑)
そうこうしている間にサラダがやってきました。
鴨とアボカドのシーザーサラダです。バルサミコ酢がとてもよく合います。塩気が効いていて美味しい。
揚げ物も到着です。フライバスケットはフィッシュ、チキン、フレンチフライの三点盛り。見た目がもううまい。
ポテトがかなりの量がありますので、この一皿だけでお腹が一杯になります。どれも濃いめの味付けがビールが進む進む。
アッツアツの状態で運ばれてくるのでがっついていると普通に火傷します。自制が求められるシーンです。
続いてカリーブルストも来ました。おかわりのビールはすでに飲みかけですが、ブドウなど果実香るカシミロアだったような?(もう曖昧)
このカリーブルスト、とにかくカレーがめちゃくちゃにうまいです。かなり甘めの味付けなのですが、それでいてスパイスの複雑な香りが効いていて、味のレイヤーがすごい…。このカレーでカレーライスがたべたい…。
というわけでビールもつまみも大満足でした。いいお店だ…。
ちなみにテラスはペット同伴でも可との事ですので、河原を犬とお散歩した後休憩に訪れても良いかもしれません。
近くには山もたくさんありますので、登山帰りにいっぱい飲んであとはすぐそこの駅から電車で帰るだけ…というのも良いですね。
テラス席に座っていると崖下の日原川のせせらぎや、駅の自動放送などが遠くに聞こえてきてなんともいい気分になります。また訪れたい素敵なお店でした。
〈関連記事〉奥多摩周辺