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『リーデル・オー ヴォオニエ/シャルドネ』 たまには良いグラスでワインを飲もう

ワインはグラスで飲むなんてよく言いますが、我が家にあるのはニトリで買った頑丈が取り柄のごついワイングラス。

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食洗機にも突っ込めるし酔っ払って倒しても割れないし、デイリーユースには非常に優秀なグラスですが、"良い"グラスかと聞かれると難しいところ。

ちょっとだけいいグラスがほしいな~と思っていたのですが、こないだ結婚式の返礼のカタログギフトを頂き、その中に目星をつけていたグラスが載っていたので頼んでしまいました。

オーストリアの有名なワイングラスメーカー『リーデル』のカジュアルライン、『リーデル・オー』のワインタンブラーです。

 リーデルというと割と高級なメーカーのイメージがあったのですが、調べてみるとこのグラスは実売3,000~4,000円ほどで手が出しやすいですね。カタログギフトの商品の値段を調べるって、人としてどうなんでしょうか。

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 でも100円でグラスが買える時代に一つ2,000円ほどのグラスですから私からしたら高級品です。

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ステムがあるワイングラスにしようかと思いましたが、私の小さな家ではちょっと大仰かなと思ってタンブラーにしました。その外した感じが"逆に"オシャレな感じがしませんか?そういう風に見てもらいたくて買ったんですけど。

リーデル・オーシリーズには、ワインに合わせていろいろなグラスがあるのですが、今回はヴォオニエ/シャルドネをチョイス。多分一番オーソドックスではないでしょうか。

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 開けて、というか持って一番に感じたのは軽っ!ということですね。とにかく薄くて軽い。かなり繊細な印象をうけますが、手にとって見ると意外にしっかりしていて不思議な気持ちになります。

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 あと蓋のロック部分の切れ込みの左右の長さが明らかに違くて、オーストリアンクオリティーを感じました。

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 こうしてみてみると本当に繊細な印象ですね。爪で弾くとキンッと高い音がします。リーデルのロゴはシールなので剥がします。

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 こっちがリーデルのグラス。

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こっちはニトリのグラス。

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見た目にも明らかですが、リーデルのグラスは本当に薄いです。

強度的な話をすると薄い事自体は大きな問題ではないのですが、厚さが不均一だと一気に割れやすくなるようです。厚さを均一に保つ技術はなかなか難しいものだと聞きます。

反射して見づらいですが、底にはしっかりとリーデルのロゴがあります。

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白用のグラスですがあいにく白ワインは家になかったので赤ワインでいただきます。多分これぐらいがオシャレな量だと思います。

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飲もうと思って、おっ、とまず思ったのは香りの良さです。香りの立ち方が良いですね。グラスでこんなに変わるのは面白いなぁ。エールビールや日本酒を飲むのに使う方もいるみたいですが、それも納得です。持って顔の前でくるくるしてるだけでいい気分。

口当たりもまろやかで、安ワインがちょっとだけ高級感を帯びてきます。レビューを読んでいると味が劇的に変わった!なんて人もいますが、そこまでの違いは感じられませんでした。

でもワインは味だけで楽しむものではないと思うので、香りの変化や口当たりの良さなど総合的な美味しさとしては格段に良くなっていると思います。

本当はもうちょっといいワインを注いであげたいような気もしますが、財布と相談してみたところしばらくの間はワインよりグラスのほうが高い、という状況が続きそうです。

 別になくてもいいけど、あったらちょっといい気分になる。まさに嗜好品としてのリーデルのグラス。好みのぶどう品種に応じて選べるグラスラインナップも楽しく、次は赤用も買おうかと思案中です。

今年の冬はいつもよりワインが楽しくなりそうです。

 

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ETC利用履歴プリンターで旅の思い出を振り返ると楽しいぞ!

霧雨の永福PAです。

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永福PAは首都高4号線の永福本線料金所に併設されたPAで、中央道から帰ってきた時、首都高での戦いに備えてよく寄る場所です。

PAやSAでは、いろんな楽しみ方があってマニアも多いですが、食事をしたりアドマイアの自販機でコーヒーを買う他にも、私が楽しみにしていることがあります。

 

それがETC利用履歴プリントです。

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SAや PAには「ETC利用履歴プリンター」という機械があり、ETCカードを差し込むことでその利用履歴を見ることができます。

ほんの数ヶ月前のことでも意外と忘れているもので、これなんで東京に行ったんだっけ…?とか宇都宮に餃子食べに行ったなぁ!とか、そんなことを思い出すのがなかなか楽しく、数ヶ月ごとに履歴を印刷しているのです。

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永福PA

長距離ドライブのひとときのオアシスのSA/PAですが、その規模は様々です。

有名なところでは海老名PAなどがあり、ここを目的としてドライブをする、という人もいるくらいです。最近移転リニューアルした東北道の蓮田PA(上り)も、中に入ったらほぼイオンで驚きました。前はあんなに地味だったのに…。

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イオンの一階のカルディとかあるエリア??

 私が今回利用した永福PAは規模としてはクソショボで、駐車枠は普通車が17台/大型1台。時間帯によっては混雑で入れません。ちなみにトイレ以外の設備はなく、あとは自販機くらいでしょうか。

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首都高は用地の確保が難しいため、なかなか大きな休憩施設は作れないようですね。

 このPA、いつも思うんですが手書きの看板とかがあって地方の食堂感がすごいんですよね。

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首都高のPAって全部が全部首都高が管理しているわけじゃないんですかね。委託の香りが漂ってきます。嫌いじゃない。

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ETC利用履歴プリンター

本題のETC利用履歴プリンターは大概インフォメーションモニターの横などに設置されています。こんな感じの小さな機械です。

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www.driveplaza.com

このガムテープとかもなんかもう永福PA!って感じを強く受けます。

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 ちなみに完全に余計なトリビアを一つ申し上げますと、ガムテープを発明したのは電球の発明でおなじみのトーマス・エジソンと言われています。

 使い方はこの通り。要はETCカードを刺して印刷ボタンを押すと、そういうわけです。

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ETCカードを差し込むと、「リレキ1、◯ガツ○日…」と読み上げてくれます。留守電みたい。最近留守電て聞かないですね。

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戻るを押すとどんどん遡ってくれて履歴10.20.30と過去の履歴を確認することができます。

そして印刷したい時はその状態で印刷ボタンを押します。

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そうするとひたすら履歴が印刷される…というわけです。

 な、なげぇ〜。

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ひとまず3ヶ月分を印刷したのですが、日単位ではなく料金徴収区画単位で履歴が出るので(例えば中央道-首都高-東名と乗ったら履歴3つ分使う)、思ったより長くなってしまいました。

あ〜、成田の航空博物館行ったねぇ。フライングホヌのラニとカイ見たねぇ〜とか。

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 日光も行ったねぇ〜。旧イタリア大使館別荘良かったね〜。

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とか、そんなことを考えるのが楽しいんですよね。

ただ、合計額の計算は全く楽しくありませんのでしないほうが良いでしょう。

ちなみにETCマイレージサービスに加入していればネットでも見れますし、わざわざマイレージサービスのサイトに行かなくてもmoneytreeなどの出納管理アプリでさっと確認することもできます。(ということを最近知りました。)

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ETCマイレージサービス、高速料金が10%引きになるので高速道路をよく使う人は加入すると良いと思います。

というわけでETC利用履歴の話でした。皆様も道中ご安全に。

 

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【ACプラグ付きモバイルバッテリー】RAVPOWER RP-PB125レビュー

スマートフォンタブレットウェアラブル端末などなにかとデジタルガジェットに囲まれている現代ですが、絶えず付き纏うのがバッテリー問題です。

 

そしてこの問題を解決するために多くの人が持ち歩いているモバイルバッテリーですが、今回はその買い替えをした話です。

結論から言いますと標題の通り、ACプラグ付きで充電アダプターとしても、持ち歩いてモバイルバッテリーとしても使えるRAVPOWERのRP-PB125を買いましたが、そこに至るまでの過程と製品レビューを書いていきたいと思います。

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現状のモバイルバッテリー運用

※私の個人的なガジェット事情ですので、レビューを読みたい方は飛ばしていただいて結構です。

 まずは目的の整理です。現在身の回りにあるガジェットで、日常的に充電が必要なのが

  1. iPhone11
  2. Apple Watch Series3
  3. Bluetoothイヤホン

の3つです。旅行の際はここにカメラのバッテリーなども加わります。

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 これらに対して現在持っているモバイルバッテリー類を整理すると

  1. ROMOSS White Sence6(20000mAh)
  2. ダイソー モバイルバッテリー(3000mAh)
  3. Anker ACアダプター PA-U32

でした。

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20000mAhのモバイルバッテリーを日常的に使っている人もなかなかいないと思いますが、私は4年間もの間iPhone6sを使っており、もともと少ないバッテリー容量に加えハードユースによる劣化で1日2,3回は充電することが日常だったため、1泊の旅行となるとこれぐらいが必要になったのでした。

流石に普段遣いにはあまりにも重すぎたため、ちょっと半日出かける程度のときはダイソーの3000mAhのモバイルバッテリーを活用していました。

 

しかし変化点がいくつかありまして、まず一つはiPhone11に買い替えたこと。驚異的なバッテリー持ちで基本的に出先で充電しなくても一日持ってしまいます。

生活としても現在ほとんど自宅で仕事か、もしくは通勤も車ですので電車通勤の頃のようにずっと携帯をいじっているということもなくなりました。

そのためモバイルバッテリーの主な目的は「iPhone11が一回充電できる」(+Apple Watchやイヤホンの充電ができたらなおヨシ)ということになります。そうすると20000mAhでは大きすぎますし、3000mAhでは小さすぎる、ということで今回モバイルバッテリーの買い換えとなったのでした。

 

モバイルバッテリー選びの条件

iPhone11のバッテリー容量は約3000mAh。充電変換効率を考えると約5000mAhのモバイルバッテリーが必要です。それに加えてApple Watchやイヤホンも1回ぐらい充電できると嬉しい、ということで大体7000mAh~10000mAhのモバイルバッテリー探しが始まったのでした。

 

容量は決まったとして、その他の条件が私の中ではいくつかありました。

一つは出力がUSB-A×2であること。世の中はUSB-Cへ一気に加速していますが、残念ながら手持ちのデバイスはUSB-A出力のものが多く、ここは外せない条件です。夜寝ている間に使うことを考えたら、2ポートも必須。

もう一つは低電力モードに対応していること。BluetoothイヤホンやApple Watchなどは低電力モードでないと充電できない場合があります。実際、ROMOSSの充電器ではApple Watchの充電を行うことができませんでした。

 

RAVPOWER RP-PB125

それらの条件に当てはまったのが、RAVPOWERのRP-PB125でした。amazonのタイムセールで2,200円ほどで購入。

容量は6700mAh。外箱はティファニーみたいな色でかわいい。

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そしてこの製品の目玉は「ACアダプターと一体になっている」ことです。

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ACプラグが付いているため、普通の充電器としても、モバイルバッテリーとしても使うことできます。今まで旅行先などではモバイルバッテリー+ACアダプターを持ち歩いていたわけですが、これ一つで済むようになります。

 

同じ形式の先駆者として爆発的に売れているのがAnkerのPower Core Fusion 5000です。

 存在は認識していて、今までも何度か買おうかと思っていましたが5000mAhではちょっっとだけ足りないんだよな…という気持ちで買わずにいたものです。

今回購入したRP-PB125は6700mAh。約30%ほど容量が大きいことが購入の決め手です。

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 入力はACプラグか、USB-MicroB。出力はUSB-A×2となっており、各ポート最大出力は5V/2.4Aで実用十分です。

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ちなみにACプラグに差した状態でスマートフォンなどにも出力をすると、まず出力先を満充電にし、そのあとモバイルバッテリー自身を充電するという流れになります。急ぎのときはありがたい機能です。

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モバイルバッテリー、スマートフォンともにバッテリーが空の状態だとしても、寝る時とりあえず差しておけば朝起きたらどっちも満充電になっている、というのはかなりありがたいですね。そしてACアダプター単体を持ち歩く必要もなくなります。

表面にはLEDのインジケーターランプがついており、簡易的ですが残容量を確認することもできます。

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 低電力モードに対応しているため、Apple Watchの充電もバッチリです。

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実験してみたところiPhone11の20%→100%に充電に加えて、Apple Watchの30%→100%の充電は難なくこなしてくれました。狙い通りで満足です。

唯一デメリットというか、私のリサーチ不足ですが思ったよりでかいな、と思いました。サイズは81mm×75mm×27mmということで、一般的な7000mAhクラスのモバイルバッテリーよりは一回り大きいです。

ただ、ACアダプターとしての機能を有していますから、これは致し方ないことだと思います。

 

総評

しかし、ACプラグ付きのモバイルバッテリーは本当にこれ一つで全部済んでしまうので荷物が少なくなりますね。ACアダプターはガジェットポーチ内ではどうにも収まりが悪かったのですが、今後は持ち歩く必要もなさそうです。

20000mAhのモバイルバッテリーは今後は車中泊など、長い間電源が確保できないときに活用しようと思っていますが、ダイソーの3000mAhのほうはそろそろ退役です。

しかし2年ぐらい前にダイソーで500円で買っていままで持ってくれたので十分にもとは取れたと思っています。

モバイルバッテリーは昔と比べると選択肢が無限に増えて、かつ格段に安くなったと思います。認証を取っていなかったり色々とヤバそうな製品も多いですが、ああでもないこうでもないと悩んでいる時間もなかなか楽しいものです、という気持ちを共有したいだけの記事なのでした。

 

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『東京臨海広域防災公園 そなエリア』東京直下地震72hツアー&シン・ゴジラ オペレーションルーム

「72時間の壁」という言葉は、災害発生時に様々なメディアで取り上げられてきた言葉で、多くの方が耳にしたことがあるかと思います。

一般的に人間が飲まず食わずで生き延びられる限界が72時間とされ、それまでに救出できるのかが大きく生存率を分けるというものです。

 

そのため災害発生後72時間は、人命救助に全力が注がれます。

逆に言えば命に別状はなく無事だった人々への公的支援は後回しになってしまう傾向があります。国や地方自治体からの公的支援が整うまで、自力で生き延びなくてはなりません。

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そうした状況をシミュレーション体験できるのが、東京臨海広域防災公園「そなエリア」です。

東京臨海広域防災公園有明にある、国交省および東京都が管理する広域防災拠点で、平時は公園や防災学習施設として使われています。

その中で首都直下地震へ備えるための学習施設として「そなエリア」が整備されています。今回は「東京直下72hツアー」に参加しました。

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子供から大人まで学びがたくさんあるとても良い機会でした。無料で参加できますので、お近くの方はぜひ体験してみると良いかと思います。

 

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アクセス

東京臨海広域防災公園有明にあり、東京ビッグサイトのすぐそばに位置します。

電車でのアクセスはゆりかもめ有明駅が最も近く、降りて目の前です。りんかい線国際展示場駅からも徒歩5分ほどで到着することができます。

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車の場合、公園の一般駐車場は用意されていませんので、近隣のコインパーキングの利用が必要になります。

この公園は普段はバーベキューやピクニックが楽しめるのどかな公園なのですが、災害発生時には立入禁止エリアとなり、災害現地対策本部が設置、首都圏広域防災の拠点として使われることになります。

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https://www.ktr.mlit.go.jp/showa/tokyorinkai/information/index.htm より

そのため園内にはヘリポートや駐機場が設けられており、度々訓練などが行われているようです。つい先日も(2020/11/20)陸上自衛隊、米陸軍・海軍共同の訓練が行われていたようです。間近で見れる機会なんて早々ないから行きたかったな…。

www.tokyorinka//i-koen.jp//2020/

本部棟

防災公園の中核を担うのがこちらの本部棟。なかなかカッコいい2階建ての建物で、当然ですが免震構造となっています。2010年の運営開始。

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こういうガラス張りの建物ってよくありますけど、地震とか大丈夫なんですかね。流石に飛び散らないようにフィルムが貼ってあるとは思いますが。

防災学習施設もこの中にあります。入館やツアー参加は無料です。

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館内にはお手洗いやコインロッカーなどもあるので公園利用者も出入りしているようです。その他保存食や防災グッズなどを扱う売店もあります。

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東京直下72hツアー

今回参加した東京直下72hツアーは個人の場合特に予約などは必要ありません。数十分おきに開始しますので、ふらっと行って参加することができます。

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 集合時間になるとツアーの説明があり、参加者にタブレットが手渡されます。ツアーはこのタブレットの指示に従って進行し、災害にまつわるクイズに答えたり、あるいはARで資料を見ながら進んでいきます。

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 乗り込んでいたデパートのエレベーターが緊急停止するところからツアーはスタートです。

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誘導灯に従って通路を進みます。暗すぎて完全に画質が終わっています。iPhone11の敗北。

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避難経路に消防法違反っぽいダンボールが置かれているところも芸が細かいですね。百貨店などは売り場面積に応じて1.2m~2mの避難経路を確保しなければなりません。

「すぐに片付けること!」みたいな張り紙、高校時代を思い出しておセンチな気持ちになります。

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避難経路を抜けると、崩壊した街に出ます。

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傾いた建物にぶらさがった電線、ヘリコプターが近づいては遠ざかり、サイレンや緊急地震速報が鳴り響いています。

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街頭ビジョンではアナウンサーが東京で震度7の大地震があったことを伝えています。

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ここは本当に作り込みがすごくて、音や雰囲気もあいまってちいさい子供なら泣いちゃうぐらいの迫力がありました。

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ここではタブレットに指示に従い、チェックポイントに向かいます。内容はタブレットごとに異なりますので、それぞれバラバラに動きます。

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チェックポイントに到達すると、「この標識の意味は?」「〇〇な状況であなたが起こすべき行動は?」といった災害にまつわるクイズが出題され、それを解きながらストーリーを進めていきます。

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直感で選ぶと大人でも間違ったりして意外と手強いクイズです。

道を進むと、崩壊した家とその向こうでは火災も発生。内閣府の試算では、首都直下地震による予想最大死者数23,000人の内、半数以上は火災で無くなるとの予想されています。

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 被災した家には避難場所を家族に伝えるメモなども残されていましたが、スタッフによるとこうして留守だとわかると火事場泥棒に入られるケースもあるようで、予め家族でメモを残すちょっと分かりづらい場所を打ち合わせしておく必要があるとのことでした。

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悲しいことですが大災害のたびにこうした事件は置きており、東日本大震災後では宮城県内だけで地震発生の26日後までに約1億円の窃盗被害が出ています。

 

一通りストーリーを進め、次へ再現避難場所・避難所へ向かいます。

避難場所は災害が起こった直後、身の安全を確保するために一次避難をする場所。避難所は被災によって居住の場所を失った人に対して提供される居住地です。

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身近なものを使った簡易テントや、災害時にはかまどとして活用できるベンチなど、生きた知識の数々が展示されています。

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下は東日本大震災後の避難所の様子を再現したものです。

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私は割と寝る時の物音が気になるタイプで、旅行先だと耳栓をして寝ていたりするのですが、そんな自分が避難所生活になったストレスを想像すると…恐ろしいものがあります。

こちらは携帯の充電コーナー。

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当時は私もガラケーだったかと思いますが、ガラケーはできることは少ない分電池持ちが良かったですね。2,3日充電しなくても平気だった記憶があります。

震災当時、通信が混雑していてメールが一週間ぐらい遅延して届くことがよくありました。携帯電話以外の通信手段も日頃から確認しておかなければ、と思い返したのでした。

再現避難場所ではARを活用し、さまざまな資料を見た後に最終的な得点が表示されます。結果を元にスタッフから簡単に説明があって、ツアーは終了です。施設の作り込みがしっかりしていてとても面白かった。

 

子供も多いせいもあってか、スタッフはディズニーランドのキャストのような平易な説明を心がけていてとてもわかりやすかったです。家族連れでも一度は来てみると良い勉強になると思います。

 

学習見学施設

ツアーを終えると、今度は個人見学でさまざまな災害に関する展示のコーナーを抜けていく事になります。

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最初は階段を活用して津波を視覚的に表したコーナー。東日本大震災の時は私が住んでいた地区は震度5強ほどで、そこまで深刻な被害は出ていなかったため、帰宅後津波に飲み込まれた街を見たときには愕然としたことを覚えています。

続いては首都直下地震の想定コーナーで、想定される震源や被害などが様々な観点からシミュレーションされ展示されています。

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学会のポスター発表を思い出します。ここは正直子供はあまり面白くないかな、と思いますがどちらかというと大人がじっくり読んで面白い場所かなと思いました。

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 その隣は事例に学ぶ災害知識のコーナーということで、実際に被災した方々が身近なものを活用して発揮された知識の数々が披露されています。

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雑誌のビニール袋で骨折の応急処置をしたり、アルミ缶で炊飯をしたり、みんないろいろなことを考えつくものです。
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アルミ缶炊飯、以前興味本位でやったことがあるんですが結構ちゃんとお米が炊けて感動しました。

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気温3度の海岸で、深夜に初日の出を待ちながら作った記憶…。おこげもできて美味かった思い出があります。

他には自助でも活用できる資機材や、保存食なども展示されています。

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登山でも時々活用するアルファ米は非常食としても有名です。(むしろ逆か?)

お湯がなくても水だけで作ることができますが、実際に避難生活をした人の話を読むとやはり温かいものが恋しくなるとのことでしたので、シングルバーナーぐらいはあっても良いかもしれません。

昨年の台風の時に友人が一晩避難していましたが、銀マットやエマージェンシーブラケットなど、持っていった装備はほとんど登山用品と共通とのことでした。登山ってそれ自体が日常生活からの避難みたいなものですからね…。

 

シン・ゴジラ』オペレーションルーム

続いては、地味ながらも人によっては大興奮であろうスポットです。

それがこちらのオペレーションルーム。

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なんか見たことある…?という人もいるかもしれませんが、ここは映画『シンゴジラ』で首相官邸の地下にあるという設定の危機管理センターオペレーションルーム、そのロケ地です。本物の防災拠点を使っていたんですね。

 

 下の動画22秒あたりから映っています。


『シン・ゴジラ』予告

本物の防災拠点であることから、災害発生時には30分以内に全て撤収すること、という条件で撮影を行なっていたそうです。

正面のモニターは300インチで大迫力、幅が約6m高さが4.5mもあります。

ちなみにこのオペレーションルーム、使用目的の条件付きではありますが意外とリーズナブルに借りることができるようです。

おそらく借りる機会は一生ありませんが、一度階下に降りてみて大きさを味わってみたい…。過去には中に入れるツアーを開催したこともあるとのことでした。

 

総括

存在はなんとなく知っていたものの、今まで来る機会のなかったこの場所。

近年大きな災害が続いていることもあり、ふと思い立って行ってみましたがかなり本格的でたくさんの学びがありました。被災場所が再現されたエリアはとてもリアルで驚かされます。誤解を恐れずに言えば遊びに行くような感覚で訪れてみても良いと思います。きっといろいろなものを得て帰ってくると思います。

そなエリアで勉強をしたあと売店で一つ美味しそうな非常食でも買ってみて、併設された公園でピクニック気分で食べてみても良いかもしれません。

 今一度災害時の行動について考えさせられる有意義な体験でした。

 

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【日光】旧英国大使館・イタリア大使館別荘記念公園から晩秋の中禅寺湖を望む

自宅です。

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すみません、嘘です。日光・中禅寺湖畔の旧イタリア大使館別荘です。

中禅寺湖は、明治から昭和にかけて国際避暑地として多くの大使館別荘が立ち並ぶエリアでした。今回はその中から一般公開されている「英国大使館別荘」「イタリア大使館別荘」を訪れます。

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華厳の滝男体山に隠れてあまりメジャーではない観光スポットのようですが、実に素晴らしいものでした。

 

アクセス

車の場合、東京エリアからは東北道をひたすら北上してまず宇都宮を目指します。

普段関越や埼玉以南の東北道を走っていると、栃木エリアの東北道はその線形のダイナミックさに驚かされますね。でもずっと3車線で快適です。

宇都宮ICからは日光宇都宮道路に分岐。11月頭に訪れましたが、まだギリギリ紅葉が残る時期で大変素晴らしい道でした。

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燃えるような赤です。

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日光宇都宮道路、もう開通から40年近くになる古い有料道路でそろそろ償還となってもおかしくはない気がするのですが、どうやらあまり儲かっていないようですね。2034年までは料金徴収期間を延長する案が出ているようです。

終点の清滝ICで降りたら、そのまま流れの通り走っていれば中禅寺湖に繋がるいろは坂に入ることができます。ほぼ一本道で導線は良いですが、その分非常に混みやすい所でもあります。

 特に連休や紅葉シーズンは猛烈に混むので、混雑を避けたければ午前中の早い時間に抜けるのが良いかもしれません。

 

本筋とは全く関係ない話ですが4年ぐらい前の冬、友達と仙台まで弾丸車中泊旅行を"しようとした"事がありました。

もう仙台も目前というPAで「あれ?俺家の鍵落としたかも」等と言い出す奴がいて、可能性があるのは途中で寄ったいろは坂の駐車場だけだ…となり、牛タンを目の前にして200km以上も引き返したのでした。

結果的にいろは坂明智平駐車場で見つかり、それはそれで逆にテンションが上がりましたが、結局タイムアウト。仙台には行かずにそのまま千葉の自宅に引き返すことになりました。

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当時通った時は3月で雪が降っており、明智平の駐車場で雪合戦をした。どうやらその時に鍵を落としたようだ。

なんだったんだこの旅行は…という思いを残した明智平。当時は深夜で誰もいませんでしたが、11月頭行楽シーズンの日曜、駐車場待ちは長蛇の列となっていました。

ちなみにいろは坂は上りと下りが完全に分離している2車線道路で、右車線が明智平華厳の滝といった観光名所、左車線が中禅寺湖方面につながります。

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有名な観光地は右側にありますので右車線が混む傾向にありますが、今回訪れた中禅寺湖畔の別荘記念公園へは左車線からスムーズに抜けることができます。

いろは坂を上りきり男体山を目の前にしたら左へ。湖畔の歌ヶ浜駐車場が最寄りの駐車場となります。

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車から降りると、寒い!!

それもそのはずで中禅寺湖の標高は1,269m、日本の10㎢以上の湖では最も標高が高い場所にあるのです。(こういう◯◯の中のさらに◯◯カテゴリーでは"1位!"っていう言い方、ずるいよな)

 

湖畔の遊歩道を行く

駐車場から別荘記念公園までは、遊歩道を通って15分ほど徒歩で向かうことになります。

と思ったけどアラ…?ゲートが現れました。

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でも大丈夫、歩行者は通行可能です。この道は別荘職員の方などが通勤の際に車で通る事もあるようでした。

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 ここからは英国大使館別荘までは500m、イタリア大使館別荘までは約1kmです。道はほぼフラットで舗装されていて足場が悪いところもほとんどありませんので、特に苦労はありません。ただ、水辺で寒いかもしれませんので暖かい格好が良いかと思います。

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 さすがにここまで標高が上がってくると紅葉は終わりかけでした。

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落ち葉を踏みながら歩いて行きます。

 

英国大使館別荘記念公園

5分ほどで英国大使館別荘に到着です。

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入館料はイタリア大使館とセットで300円となっています。(単館200円)

我々が訪れたのは秋の午後3時頃でしたが、この時間が見物には最高の時間だと思いました。西側を向いているこの建物は西日を全面に受け止めて輝いています。

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室内に入ると、広い窓から入る光が暖かく、山向こうに沈んでいく夕日とそれを映す鏡のような湖は実にすばらしい。

この建物で一番好きなところはこの広縁です。

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ありがたいことにソファーが並べられていますので、腰掛けて中禅寺湖を眺めているだけで1日過ごせそうです。

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 この建物はもともと明治時代のイギリス外交官、アーネスト・サトウの個人別荘として建てられたものです。

サトウはこの景色を友人に宛てた手紙の中で「絵に描いたような景色」だと表現していたようですが、なるほどそれも納得です。

サトウの別荘はその後長きに渡りイギリス大使館の別荘として使われることになります。つい10年ほど前まで大使館別荘として現役で使用されており、その後栃木県に寄贈、解体復元工事を経て現在の一般公開に至ります。

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現在の駐日英国全権大使であるポール=マデン氏も外交官時代にこの別荘を時折利用していたとのことで、来館者へのメッセージが飾られていました。

この建物は2階建で、階段を登って2階も見学できます。

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2階から眺める中禅寺湖も美しい。新緑の季節にもまた来たいところです。一人用のソファって海外を感じさせて強く憧れを持ちます。

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ちなみに2階にはカフェも入っていて、スコーンや紅茶も頂けるようです。お嬢様お嬢様した格好がよく似合う線の細い女性が紅茶をお飲みになっていました。

残念ながらこの日はラストオーダーを過ぎていたのですが、今度来た時は是非立ち寄りたいところです。

どこか懐かしさを感じる旧英国大使館別荘、なんとも居心地のいい建物でした。

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イタリア大使館別荘記念公園

続いてイタリア大使館別荘記念公園まで歩を進めます。途中、ボートハウスや桟橋を見かけたので好奇心の赴くまま湖畔まで降りてみます。f:id:yosk_nkjm:20201119231851j:image

写真だと上手く表現できないですが、水が綺麗ですね〜。下手な海よりよほど綺麗で泳ぎたくなります。夏は気持ちいいでしょうね。

5分ほど歩くと見えてきました。チェック柄の外壁が特徴的なイタリア大使館別荘です。

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 裏手から中に入りますが、入った途端この景色です。

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これはすごいな〜。窓が大きいって、素晴らしいですね。

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心なしか時がゆっくり流れていきます。
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老婆が猫を愛でながら暖炉のそばで読書をしていたり、金髪碧眼の双子少女が広縁で仲良くもたれあって寝ている様子が浮かびます。思春期に話す友達が少なく妄想の海を泳ぎ続けていると、脳のそういう部分だけが異常に発達します。

特徴的な見た目をしている天井や壁ですが、杉の皮張りになっています。

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設計士が地元の大工に相談し、暖かみのあるこの素材を使用したとのこと。そこに幾何学的な模様を組み合わせるセンスが面白いですね。

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メンテナンスが大変そうですが、実際どうなんでしょう。

こちらの建物も広縁が大きくとってあり、光を目一杯取り込んでいます。

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 また南側にもサンルームがあり、こちらでコーヒーを頂くことができます。

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気温としては夕方でだいぶ低かったはずですがこの部屋は太陽の恩恵を受けてとても暖かいです。ここでゴールデンレトリバーを撫でたい。

2階に向かいます。ここもガラスが嵌められていて、湖に反射する光をできるだけ取り込む工夫がなされています。

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 2階は寝室です。この一部屋が私の自宅全体と同じぐらいの面積です。外交官っていいな〜。

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 廊下に休憩室があって、「は?別荘にいる時点で休憩みたいなもんだろ…」と思ったんですがこれは多分"使用人"のための休憩室なんですよね…。

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使用人ていう概念が…概念がなかったもんで…私めが大変失礼しました…お恥ずかしい…。

朝カーテンを開けてこんな景色だったらきっといい日になりますね。

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海沿いに住みたいと思ったことはあるけれど、湖沿いって考えたこともなかった。でも海沿いのデメリットがほとんどなさそうでいいかもしれません。

建物の目の前には桟橋があり、昔はボート遊びに興じたようです。

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ボートやフライフィッシングといった西洋の遊びが外交官たちによって持ち込まれ、ここ中禅寺湖から広がっていったと言われています。今でも奥日光はフライフィッシングの聖地として釣り人を魅了してやみません。

こちらは湖側から回り込んだ南側からの外観ですが、チェックだったりボーダーだったり面白い見た目をしています。

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 下の写真の英国大使館別荘は実に質実剛健と言った感じですが、それと比べるとイタリア大使館別荘はイタリアらしい遊び心のある外観だなと感じました。

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 それでは、名残惜しいですが、そろそろ日も落ちてきたので帰るとしましょう。

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総括

上野の旧岩崎邸や江戸東京たてもの園高橋是清邸など、何度でも訪れたいと思う建物がいくつかあるのですが、今回の建物もそこに加わりました。

ありがたいことに入館料も安く、華厳の滝のエレベーターが大行列を作っているような日でも特に混雑せず落ち着いて見学ができるのも良いですね。

今回はやや遅かったですが、紅葉の時期でかつ特徴的な西向きの大窓からの光が入る午後に見学したのでその美しさも際立っていました。

今度はまた新緑の季節にも訪れてみたいと思います。

「常陸野ブルーイング東京蒸留所」 東京のど真ん中で昼からクラフトビール!

秋葉原駅近く、山手線や高崎線が走る高架の下に突然赤銅の蒸留器が現れます。

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常陸野ブルーイング東京蒸留所、1823年から約200年続く木内酒造が手がけるクラフトスピリッツの蒸留所です。

ここにはカフェが併設されていて蒸留器を肴にクラフトビールやスピリッツを楽しむ事ができます。

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今回はランチタイムに訪問。茨城の銘柄牛・豚を使ったお食事やこだわりのアルコール類を楽しみました。

アクセス

最寄りはJR秋葉原駅。目的のお店に行く前に思い立ってちょっと寄り道です。

秋葉原駅総武線ホームを使ったことがあるひとは見かけたことがあると思いますが、このホームにはミルクスタンドがあります。

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名前の通り牛乳を出す店なのですが、なんとも旅情を誘う外観と、客たちの美しい動きが目を引きます。

一言で注文をするとお釣りが出ないように小銭を置き、と同時に店員さんが蓋を開けた牛乳瓶を手渡す、10秒で飲み干して空瓶を返して去っていく。無駄がありません。

学生の頃は毎日総武線を使っていて、見かけるたびに心惹かれつつもなんとなく寄れずにいたのですが、この日は勇気を出してイチゴミルクを頂きました。初めて牛丼屋に入ったときと同じ緊張感がありました。

 

さて、今回の目的のお店「常陸野ブルーイング」は電気街口から徒歩3分ぐらいの場所にあります。

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秋葉原といえば言わずとしれた電気街とサブカルチャーの街ですが、生まれた瞬間からオタクである友人は「アキヨド(アキバシカメラ秋葉原店)ができて、駅前でなんでも揃うのでつまらない街になった」と嘆いていました。

なんてわがままなんだ、でも気持ちはわかるぞ。

 

ロータリーを抜けて真っすぐ進んでいきます。

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目指す場所は秋葉原UDXの道路を挟んだ対岸です。

 

常陸野ブルーイング東京蒸溜所

秋葉原駅御徒町駅間の高架下に、去年開業したばかりのseekbaseというJR系商業施設があり、今回訪れたお店はその中の一角です。

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seekbaseは中野ブロードウェイ的な、簡単に言えばオタク向けのショップが軒を連ねるところです。(規模感としては1/30ぐらい。)

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カメラ、鉄道、ソフビ、オーディオなど、歩いているだけで楽しい場所です。

常陸野ブルーイング東京蒸留所は、その中で一番秋葉原駅寄りにあります。

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大きな酒樽とガラス越しに見える蒸留器が目印です。

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 明るく開放的な店内は見た目より広く、40席ぐらいはあるでしょうか。

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今回は蒸留器の目の前のやたらに椅子が高い席を選びました。なぜなら椅子が高い席はオシャレだからです。

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ランチメニュー<常陸の輝きポークの煮込みハンバーグ>

ランチメニューは1000円強~。+500円ほどでビールもつけることができます。

今回は週替りのグリルメニューをいただきます。茨城のブランド豚"常陸の輝きポーク"のハンバーグです。

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ビールはホワイトエールからラガー、ペールエールまで選び放題。どれも聞いたことはありますが意味は一切知りません。あと、IPAってよく聞くけど何?

混乱しつつも私は柑橘系のだいだいエールを、同行者は定番のホワイトエールを注文しました。店員さんはクール系オシャレボーイ。オシャレな店にはオシャレな人が集まるものなのですね。

前菜として頼んでおいたつくば鶏のレバーペーストが来ました。常陸野ビールのお店だけあって、食材は茨城県内のものが非常に多いです。

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レバーペースト、昔は苦手だったのですがどんどん好きになってきます。老いの引力を感じます。珍しくシナモンがかかっていて最初はちょっと驚きましたが、これが意外に合います。なんだか笑顔になる不思議な味です。

前菜とほぼ同時にビールも到着。銅色が美しいだいだいエールです。こちらも茨城県産の福来みかんを使用。

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柑橘系の香りがいっぱいに広がります。初夏っぽい味ですね。爽やかな香りの割にガツンと苦味もあって飲みごたえがあります。

ビールテイスト飲料と比べるのはちょっと(だいぶ)失礼な気がしますが、サッポロのホワイトベルグに似ていると思います。アレが好きな人は絶対好きですね。

こちらは定番のホワイトエール。軽めで何杯でも飲めそうです。

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グラスの縁ががっつり消えているところに、iPhone11の限界を感じます。

説明文に「小麦ビール独特の~」と書いてあったので調べてみると、通常のビールは大麦を使っているものだということを知りました。言葉としては知ってるけど、大麦って何?大麦と小麦の違いは?見た目にもわかるものですか?識者の方教えて~。

 

両者を比べると個人的にはホワイトエールが好みでした。僕はキリン派ですので、キリン派の方は参考にしてください。

さてさてビールも半分ぐらいになった頃にメインディッシュがやってきました。ゲンコツ型のハンバーグ。使用されている"常陸の輝き"というブランド豚は2年ほど前から流通し出した新興のブランド豚です。

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最初「ちいちぇ~~、オシャレってのはちいせぇってことなのかい?」と思いましたが、見た目より分厚く、ソースに隠れたじゃがいものペーストも相まって食べ終わったころには満腹です。

ランチはサラダもスープも付いてきてお得感があります。豚肉のハンバーグって牛肉よりさっぱりしていてこれはこれで美味しいなというのが発見でした。

 

本来であればもう一杯ぐらい飲むところなのでしょうが、もともとお酒に弱いのとこのあとも用事があったので一杯でおしまい。

ランチセット二人+ビール二杯とレバーペーストで会計は4400円ほど。ランチとしてはやや高いですが、オシャレなお店で気持ちよくビールを飲んで満足度は高いです。

ごちそうさまでした。

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総括

秋葉原、来るたびに街の様子が変わっている気がします。忙しく、しかし楽しい街ですね。

秋葉原駅から御徒町駅に向かう高架下はずっとお店が続いていて、ここをぶらついているだけでも面白いです。

高架下、ということで食事の際も結構な振動や音が響くのですが、それがまた面白い。外国のような店内と合わさって海外の鉄道の食堂車にいるような気分になります。

 

基本的に人が多いところが苦手なので東京は避けていた節がありますが、来てみるとそれはそれでいつも楽しく過ごしてしまいます。新宿と似ていて秋葉原は懐が広い街だなと感じました。

また近いうち街に遊びに、そしてビールを飲みに来ようと思います。

 

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『和カフェ tomiQ』 祖父母が愛した実家をリノベーションした隠れ家カフェ

「ここで合ってる…?」

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大丈夫、合ってます。

今回訪れた和カフェtomiQは埼玉県熊谷市の隣町、行田市の閑静な住宅街の中にあります。

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暖簾がなければ店とは思わず通り過ぎてしまいそうな佇まいですが、それもそのはずでもともとは店主のご祖父様が建てられ、暮らしていたご自宅でした。

現在は店主でいらっしゃるそのお孫さんが経営する和風隠れ家カフェになっています。

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居心地の良い空間で3時間近くも居座ってしまいました。今回はそんな素敵なカフェに訪れたお話。

 

アクセス

tomiQがある行田市は埼玉と群馬県の県境にあたる町で、隣の熊谷に隠れてやや影の薄い街ではありますが人口8万を有するそれなりに発展した田舎町です。

東京方面からでしたら永遠に国道17号を北上し、持田インターを降りて5分ほどの場所にtomiQはあります。

駐車場は3.4台ほどあったかと思われます。

電車の場合、最寄りの秩父鉄道ソシオ流通センター駅』から徒歩5分ほど。ICカードは使えず電車は30分に1本、夜間は無人駅になるローカル線ですので時刻表をよく確認することをお勧めします。

飲食店もコンビニもスーパーもない、まごうことなき住宅街の中にtomiQはあります。

この辺りのお宅でもなかなか見ない立派な門構えと綺麗な青をした暖簾が目印です。

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和カフェtomiQ

門を開けると、広くはないけれどよく手が入ったとても素敵なお庭があります。箱庭的な楽しさがありますね。ここで裸足になってスイカを食べたいなぁ〜。

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 玄関は非常に広く、懐かしい田舎のつくりだなぁと自分の母親の生家を思い出しました。

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特に土間が広いと、雨の日や土いじりをして帰ってきた時、汚れ物をさっと脱げて便利なんですよね。幼い頃、泥だらけで帰ってきて玄関でパンツ一丁にされ風呂に直行させられたのを思い出します。

わたしも将来家を作る時、玄関はでかくしよう。

 人懐っこい笑顔の店主に迎えられて中を案内していただきます。

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 先ほどのお庭側にはソファー席。

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夏の夕方に網戸を開け放してここでアイスコーヒーでも飲んだら最高ですね。

 お座敷の個室もあるので子供連れでも安心かと思います。

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襖や障子を見るたびに、小学生の頃おもちゃの剣を振り回して襖に大穴を開けてバチ怒られたことを思い出しますね。わたしはこの部屋は遠慮しておきたいと思います。

 お手洗いももちろんありますがその他に手洗い場もあって、いちいち素敵です。(褒めている)

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 この建物ですが、前述の通り店主のご祖父母がお住まいになっていたご自宅で、亡くなられた後リノベーションし、カフェに生まれ変わりました。

そして孫にあたる方が店主を、そのお母様がキッチンを担当され、支え合いながら地元客に愛されるカフェを営んでいます。3世代渡って受け継がれている家族愛が形になったようなお店なのです。

 

ランチ:皿うどん、月見秋野菜カレー

リビングのテーブル席をご案内頂き、ランチを頂くことにしました。地元産の野菜や果物を多く使っているとのことで、季節によってメニューは異なります。

11月頭に訪れたので今回は秋メニューでした。

 目玉焼きがのった月見秋野菜カレー。

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それから皿うどんをオーダー。
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 基本的にキッチンはお一人で担当されているようで、提供に少々時間がかかるとのことでしたが、お庭を眺めながらのんびり待ちます。

まわりの客さんも品の良い話し方をするマダムといった感じで、優雅な空気が流れています。この空間がそうさせるのでしょうか。

お待ちかねのカレーが到着、スチームドの目玉焼きが目を引きます。

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色鮮やかな野菜が目にも嬉しいところです。カレーには珍しくレンコンが入っており、食感も楽しいものでした。

 続いて皿うどんも到着。豚肉にえびやいか、もやし白菜にんじんなど具材が盛り沢山で嬉しい。

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私は皿うどんを食べる文化がほとんどないんですが、結構家庭でも食べられるものなんですかね。私の中では給食のイメージです。たくさん野菜が取れて嬉しいですね。バリボリと豪快に頂きました。

 

デザート:パンケーキと黒蜜きな粉アイス

本当はあとコーヒーでもいただいてお暇しようと思いましたが、メニューをパラパラしているとどうも美味しそうで気になるので、デザートまでしっかりオーダー。

 どれも気になりますね〜。

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焼き芋のバニラアイス添え、絶対に美味いので食べたかったんですが、芋まで食べ切る自信がなく、今回はパンケーキと黒蜜きな粉アイスをお願いしました。焼き芋は今度お腹を空かせて食べにきます。

パンケーキが到着です。ゴロゴロと季節のフルーツまでついてきて嬉しいですね。

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「冬になるとイチゴの赤が入ってまた綺麗なのよね〜」とキッチンのお母様がおっしゃっていました。う〜ん、そう言われたらまた来る楽しみができてしまうではありませんか。

きな粉アイスもザクザクとした粉の食感が楽しく、一瞬で平らげてしまいました。きな粉は地元行田市産です。

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カフェオレと共にいただくとこれがまた美味しい。

デトックスティーやオリジナルの紅茶など、ドリンクも充実していてお食事と一緒に楽しむことができます。

今度は焼き芋アイスと紅茶を楽しみにきたいとおもいます。

 

まとめ

google mapでたまたま見つけたお店でしたが、居心地の良い空間でついつい長居をしてしまい、お腹もいっぱいになって大満足でした。店主の方も同年代で話が弾み、また来たいと素直に思う素敵なお店なのでした。

 営業時間についてはやや変則的で、水木土曜日のみ、10-16時のオープンとなっています。

また現在は感染症対策として席数を減らし、3時間単位での予約制での営業となっています。お店のホームページやInstagram等で案内があるので参考にしてくさい。

cafe-tomiq.webnode.jp

 席数が少なく、予約制で時間も決まっている分、気兼ねせずのんびり過ごすことができます。何度も「ゆっくりしていってくださいね〜」とお声がけいただき、お茶や新作のアイスをサービスで出して頂いたり、お言葉に甘えて長居してしまいました。

季節が変わるごとの新作を楽しみに何度でも通いたいお店ができました。とても良い週末の出会いでした。

 

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